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Jan 27, 2010
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カテゴリ: CINEMA
登場人物のほとんどが嫌いなタイプだったので
満点にならなかったんですが(^_^;)、かなり好きなタイプの映画です。
不条理の中にもちゃんルールがあってシンプルでわかりやすい。

舞台はロンドン。
ロンドン!
雑多で陰気でどんな超常的な事も飲み込んでしまう街・ロンドン。
もう『ロンドン』ってだけで妖しい(笑)。

パルナサス博士の愚かな欲望から端を発し、
全てその人間故の愚かさがこの物語を進めていく。


入り込んだ人間の欲望や妄想がそのまま具現化する。
それは想像や空想ではなく、本質までも具現化してしまうから
観ているこっちは『この部分は妄想?空想?欲望?本質?』と
目まぐるしく変わるシュルレアレズムにも似た映像に
心地よく混乱する。

…多分、男性は苦手だと思うよ。
こういう作り。
画面は『心理』で変わっていくから
『今現在の事を話していたのにいきなり話が8年前に飛ぶ』なんて言う
女性の話題変化に辟易した事がある人にはほぼ無理だと思う。
しかし、『一人1ジャンル』と妄想の世界の多重構造が納得できている


面白いと思ったのは女性が鏡に入った時に観る幻想世界と
男性の時では全く性質が違う感じでした。
女性は物質に対しての欲望も抽象的で、大きさや質量の概念がなかったりするのに
男性だとディテールがかっちりしていたり、もの凄く『現実感』がある。
この違いは脳の構造の違いのようで、非常に面白かった。


私的にはフリーダ・カーロではなかろうかと思ったりもしました。
『ビバ・ラ・ヴィータ!』ですよ。ストーリーもね。

ヒース・レジャーという方はとても人間を愛おしく思っていたのでしょうね。
お話はとても滑稽な愚かさを描きながらも自由と幸福と試練のバランスが
非常に素晴らしいと感じましたよ。
美しいお話です。

『悪魔』が出てくるのですが、印象としては『神』に対抗すると言う存在ではなく、
『神』と対になって世界を統べる『神と同等の管理者の一人』のようでした。
その管理者が永遠の時間の中でパルナサス博士にちょっかいを出し、
退屈しのぎをしてるかのようです。
なんか、悪意的でなく、『悪魔』もまた、パルナサス博士=人間の
愚かさを愛しているように思えました。

博士の娘・ヴァル(ヒロインの女の子)がガンガン動いたり、
パルナサス博士をげんこつで殴ったりするんですが(笑)、
この役をベッキーがやったらもっと可愛いだろうな~なんて思いながら
観ていましたよ。


この作品、私はかなり好きです。
もう一回観に行っちゃうかもしれないくらいです。





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最終更新日  Jan 27, 2010 10:39:48 PM
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