My precious days
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好きな詩や歌を書きとめたノートを手にとった。その中のひとつ
「うたのように」 大岡信
十六才の夢の中で、私は自由に溶けていた。真昼の空に、私は生きた水中花だった。やさしい牝馬の瞳をした年上の娘は南へ行った。彼女の手紙は水蓮の香と潮の匂をのせてきた。小麦色した動物たちは、私の牧場で虹を渡る稽古をつづけた。私はすべてに「いいえ」と言った。けれどもからだは、躍りあがって「はい」と叫んだ。