2004年01月07日
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まだ幼い頃、「コスモス」という科学番組がありました。

カール・セーガンという宇宙科学者が案内役で、
宇宙の神秘、科学の歴史を、
美しい映像や音楽と共に紹介していました。

まだDVDなんて無い時代。

小学生だった僕は、
それこそビデオテープがすり切れて、画面にノイズが出てくるまで、
「コスモス」のビデオを繰り返し見たものでした。


「コスモス」のなかに、ヨハネス・ケプラーの話が出てきます。


時代は、17世紀のヨーロッパ。

ケプラーは、惑星は完全な円軌道を描いていると信じて、
長年にわたって研究を進めていました。

彼は神を信じ、数学的な完璧さのなかに神を見ていました。
宇宙は完璧であり、
その法則性のなかに神を見つけることが、研究の原動力だったのかもしれません。

だからこそ、彼にとって、惑星の軌道は、
美しい(完全な)円軌道でなければならなかったのです。

ところが、火星の惑星運動を研究していくと、どうしても完全な円にはなりません。

何度計算しても、観測データと一致しないのです。
ケプラーが参考にした観測データは、



ケプラーは悩みました・・・

自分の宇宙観にこだわり、観測データを否定してしまうのか。
それとも、自らの宇宙観を否定しかねない、事実を選ぶのか。

悩んだ末、ケプラーは観測データ、すなわち『事実』を選びました。

おそらく、つらかったことでしょう。


何気なく、円軌道の代わりに、だ円の方程式で計算してみたのです。

すると、火星の惑星運動と見事に一致したのです!

ここから、
科学史に残る『惑星運動に関するケプラーの三法則』が生まれました。


ケプラーを紹介した回の「コスモス」のエンディングで、
こんなナレーションが流れました。

 捨てがたい大切な幻想よりも、厳しい事実を選ぶ。
 これこそ、『科学の心』なのです・・・

僕は科学者にはなりませんでしたが、
小学生のときに刻みつけた『科学の心』は、
のちに経験した暗黒の日々を生き抜くとき、大きな支えとなりました。


現実を直視する勇気から、すべてが始まります。


「コスモス」を世に送り出してくれた、
カール・セーガン氏は、今はもう、ご存命ではありません。

映画「コンタクト」の原作者、と申し上げたほうが、
みなさんには分かりやすいでしょうか。。

映画館で「コンタクト」を観たとき、
For Carl の文字を見て、目頭が熱くなりました。。。





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最終更新日  2004年01月08日 00時36分51秒
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