八百屋さんの店先で、君の好きな青いみかんを見つけて
私は早速買って帰る
かたくなまでに鮮やかな緑色のみかんに
君のしかめっ面が重なって見える
君は青いみかんが好きだと言う割には
それを食べるときには、これ以上ないほどの
深い皺を眉間に寄せて口に運ぶ
「青いみかん好きなのに、なんでそんな顔して食べるの?」
と私が不思議そうに聞くと
「酸っぱいから」と不機嫌そうに答える君
そんな不機嫌になるなら食べなきゃいいのに・・・と
私は横でその顔を見ながらいつも思う
でも君は言う、「最近は酸っぱいみかんがあんまりない」
そして、また不機嫌そうにみかんを口に運びながら
「これもいまいちだな。酸っぱさが足りない・・・」とまた不機嫌に言う
「え?そう?どれどれ」と君の横から手を出す私
パクッ・・・☆※!!#♪★・・・・
「げ~~、これ口が曲がりそうに酸っぱいじゃん!!」
そう、私は毎年
君の言葉にだまされて、ついちょっと手を出した直後に
私は一生分に近い位の後悔をしてる
私はお日様みたいな綺麗なみかん色して甘いみかんがすきなのだ
でも、こんなに酸っぱいみかんが好きな君は
酢豚とか酢の物とか・・・お酢の入った料理は食べない
私は、甘酸っぱい味の料理が大好きだから
「なんで?美味しいじゃん!」と言うと
「酸っぱくて美味しくない」といつものように不機嫌に答える
不思議だよね?君のその味覚って
だけど・・・
君の好きなものを私はあんまり好きじゃなくて
私が好きなものを君はあんまり好きじゃない
だから、取り合いになったりしないで
それなりに平和で
それなりに楽しくて
それなりに仲良しで
それなりに幸せに
暮らしていかれるのかな?とも思う
君が好きな青いみかんの皮をむいたら
シュッパッっと酸っぱい匂いがした・・・
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