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国立感染症研究所は、キノコの研究開発を手掛けるアイ・ビー・アイ(山梨県韮崎市)と共同で、 キノコの一種「 メシマコブ
」の抽出物をワクチンに加えれば効果を高められることを発見した
。国立感染症研究所「長谷川秀樹」室長らが、新型インフルエンザワクチンの効果を高める新物質を、「きのこ」と「酵母」からそれぞれ発見した。
また、Aソ連型(H1N1型)のインフルエンザワクチンを使ったマウス実験で効果を確認した。H5N1型ウィルスに同様の効果が期待できるという。
新型インフルエンザの発生を警戒して政府が備蓄している「注射型のプレパンデミック(大流行前)ワクチン」は原料が鳥インフルエンザウィルスで、遺伝子系統が異なる新型インフルエンザが発生した場合は、効果が出にくくなる。長谷川室長らが開発を進めるワクチンは、遺伝子変異の影響を受けにくいため、より高い効果が期待されている。
(日本経済新聞 2008年10月20日 掲載)