あんじぇ(*・∀・)のボチボチ行こうっマイペース☆・・・☆

2009年01月09日
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愛は運命に紡がれ、そして永遠となる…。



19世紀、フランス。戦地から戻ったエルヴェは、美しいエレーヌと結婚する。やがて彼らの村で蚕の疫病が発生。東洋に良質の絹糸を吐く蚕がいると聞いたエルヴェは海を渡り、日本で絹のような肌を持つ美少女と出会う。



以前から気になっていた映画『シルク』をWOWWOWで観ました。

評価はいろいろに分かれているようですが、私的には心に沁み入るよい映画だったと思います。

決して「面白い」映画ではないし、これという主張がある映画でもありません。
テンポがよいとも言えず、ある意味退屈な映画かもしれません。
歴史に興味がなかったり、日本人のルーツに関心がなければ、途中ひきつけられるものは非常に少ないでしょう。
多くの人が言うように、映像と音楽の美しさが秀逸なのは間違いないとしても、です。

しかしわたしは、芦名星さん演じる少女に日本の最高の美を見た気分です。
監督が、「これこそ我々ヨーロッパ人が知る日本の美だ」といわんばかりのメッセージを彼女に集約して込めたことを、間違いなく感じることができました。
彼女が、はるばる異国からやってきた主人公エルヴェをもてなすために茶を入れるシーンでは、(あれが正式な作法かどうかは別にして)素直に日本人であることを誇りに思ったほどです。

すごい女優さんです。

そして中谷美紀さんの英語もとても柔らかで、目を瞑っていたら日本人の女優さんだとは思えないほど。
すごいなあ、俳優さんって。
彼女、いつのまにあんなに貫禄が出たんだろ。
モップを持って踊るガソリンのCMやってた頃が、結構信じられなかったりして。


しかし、ですよ。

最後見終わって心に伝わったのは、ぜんぜんそんなことじゃなかったんです。
日本の美だとか、絹に捧げた主人公の人生に対する感慨だとか、そんなことじゃない。

ネタバレごめんですが、要するに、
さすが、キーラ・ナイトレイ★
ということです。^^
ただ待つばっかりの妻、最後には死んじゃって、「もしかしてただの脇役?」みたいだったのに、ラスト、しっかり引っ繰り返してくれました。^^

素晴らしい★


今思えばそれは、少女とキーラがまるでだぶるように水の中に身を沈めたこととつながっているのかもしれません。
フランソワ・ジラール監督は、観客が二人のように『シルク』という映画に沈んでくれることを願ったのかもしれないと、わたしは思うのです。

とにかく最後のキーラの朗読が、それも最後の最後の一言が、いつまでも心にこだまする、そしてその余韻のやさしさに胸を打たれる――そんな映画でした。


まあ多分、40歳以上の熟年向け映画なのでしょう。
若い人には、映画全編を通して常に流れている、この細やかな情感がわかるとは思えないです。

まじで、熟年のご夫婦に観ていただきたい映画です。

(★は、五点満点で三つと半)





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Last updated  2009年01月10日 01時39分56秒
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