母は太陽の様に明るく
大地のように豊かで
側にいるといつも安心出来る人でした
半年間自宅で介護しましたが
六月に入ってから様子が変わってきたので
3日に検査入院しました
雲ひとつない青空だった22日の午後1時
静かに眠るように旅立ちました
心配していた乳癌は最後には萎んでしまい
とてもきれいな身体でした
母が会いたがっていた多くの友人
我が家で元気になった母を見て泣いてくれました
数年来音信不通だった母の実兄にも連絡が取れ
亡くなる前日に会わせること出来て
母との約束が全部果たせました
21日の夕方は私の娘達が母の身体をきれいに清拭して
コラーゲンパックをして(家でも病院でもエステしてました)
次の日に亡くなるなんて誰も信じていなかった
様態が急変して病院から連絡があったのが
22日のお昼過ぎ
たまたま夜勤明けで帰って来ていた次女の車で駆けつけて
次女と私が母の最期を看取りました
母は亡くなってからどんどん若返り
病気をする前の元気だった頃の姿に戻ってしまいました
手足もお姫様のように真っ白でふっくら
あまりきれいだったのでお化粧はやめ
口びるにグロスをひきました
納棺式を自宅で行い
その最後にお嫁ちゃんのピアノ伴奏で
母が大好きだった歌を歌いました
母
母よ あなたは
なんと不思議な 豊富(ゆたか)な力を
もっているのか
もしも この世に あなたがいなければ
還るべき大地を失い かれらは
永遠(とわ)に 放浪(さすら)う
母よ わが母
風雪に耐え 悲しみの合掌(いのり)を
繰り返した 母よ
あなたの願いが翼となって
天空(おおぞら)に舞くる日まで
達者にと 祈る
母よ あなたの
思想と聡明(かしこさ)で 春を願う
地球の上に
平安の楽譜(しらべ)を 奏でてほしい
その時 あなたは 人間世紀の
母として 生きる
母と一緒に暮らせた半年間
私は本当に幸せでした
私と母を守り助けてくれた家族の愛情
訪問看護師・訪問リハビリ・デイサービスのスタッフ
往診して下さった主治医の先生
薬を宅配して下さった薬剤師さん
本当にありがとうございました
3月に美容院でかけたパーマ
棺の中の母の髪はふわっとカールしてました
微笑んでいるような安らかな顔でした
今日7月2日は父の命日
20歳も若返ってしまった母は
20年前に亡くなった父と会っているだろうか…