レインボー コーチ

レインボー コーチ

2005/08/06
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カテゴリ: カテゴリ未分類

 朝の霧につつまれた境内の神木に
許しを求め、そして両手をあてて、
目をつぶってから心のなかでお願いした。

 朝霧に包まれた義経神社は、
北海道平取にある
静かな聖地である。

 平取からニ風谷に歩いている途中、
ふらっと足を運んだのが、この義経神社だった。


背中から腕がピリピリしてきた。
すると、顔に雨粒が落ちて来た。
耳を澄ますと、木の上のほうで、カサカサと音がする。
目をあけて、木の上を見ると、かわいいエゾリスくんと目が合った。
葉っぱがたくさんついた、40センチくらいの枝を口にくわえたリスくんが、
木の上を、チョコチョコと動きまわっていた。
そして、リスくんと目が合った時、その枝を、僕にむけて落としてくれた。

 まるで、スローモーションを見ているように、その枝は、ゆっくりと降りて来た。
そして、両手を出した僕の手の中に、しっかりとおさまった。
映画のワンシーンを思いだすような、嬉しい体験をすることができた。

 「この枝は、なぜ僕の手に降りて来たのだろう。」


 リスからもらった枝を手に、ニ風谷まで、一時間半歩き続けた。
ニ風谷の地に入ると、滝のような水の落ちる音が聞こえてくる。
その音に向かって川のほうに歩いていくと、コンクリートで固められた巨大なダムが現れた。
このダムを作るために、ニ風谷のアイヌ集落は、水の底に沈んだと聞いている。
悲しい歴史を実証しているダムの前に来て、改めて悲しみを感じた。


心が苦しくなってきた。
水際まで行って、目をつぶり、ムックリを奏でた。
少しでも癒されるといいなという一心で、手が痛くなるまでムックリの音を、
ダムの湖底に向けて響かせ続けた。

 そして、ふと、楽しい映像が浮かんできた。
アイヌの衣装をきた人たちが、輪になって、踊っている。
ムックリの演奏にあわせて、大地を踏みしめ、みんなが笑顔で踊っている。
目をあけると、目の前は濁った水のダムが広がっていた。
楽しい宴は、もうこの場所では催されることがない事実を再認識した。
でも、だれかが、その地を訪れ、癒すことにより、
すこしでもその辛さが浄化されることを願い続けることにする。

 エゾリスくんからの神木の枝のプレゼントは、どんな意味があるのでしょう。





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Last updated  2005/08/07 09:39:10 PM コメント(8) | コメントを書く


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