発達障害児が伸び伸びと育つために~保健師の目で見た子育て~

施錠した人が開錠する(笑)


「自分の思い込みの世界の価値基準」で、「間違っている」ことをした人には、自分と関係なくても「やったことへの仕返しだ」と言って、パンチをしてしまうのです・・・。

本人は、「ケンカ」ではなく「仕返しだ」と言います。「それでも暴力はだめ」・・と言うことはなかなかインプットできなくて・・・。


アスペっ子にはいろいろなルールをきちんと教えておかないと、「言葉通りに受け止めてだまされる」「状況判断ができなくて恥をかく」って、ありがちですよね。だから色々教えていました。・・・ところが・・・・・

今日、意外なことがトラブルとなり、ちょっと笑ってしまったのですが(笑ってる場合じゃないって)・・・

・・・以前、性教育をしたときに、状況判断をするのが難しい子なので、「性や性器の話は大事なことだけど、人前で大きな声で話すことではないよ」と教えたのです。

そうすると、担任の先生との交換ノートにこんなことが書かれていました。

「お母さんに教えられたことはしっかりインプットされています。それでちょっとトラブルがありました。“性のこと”や“性器のこと”や下品なことは、人前で言ってはいけない、と思っています。
サッカーのゲーム中、女の子がシュートしたら空振りで、隣にいた男の子の股間を蹴ってしまい、子供たちがそのことを話題にして笑いあっていました。
「ボールを蹴ろうとしたら、○○君の玉に当たったんだよーははは」
「つまり、玉ちがいだったってわけ!」(爆笑)
このことを話題にして笑っていたお友達のところへ行き、いきなりパンチしてしまいました。このことを本人とも話したのですが、本人は「ダメなの」と言って受け入れようとしません」

そして、「はじめに施錠したお母さんに開錠してもらうしかないね」と。
(くすくす、この表現もおもしろいですよね)

話のおかしさに、つい笑ってしまう私ですが(子どもたちおもしろいことを言いますよねー)
アスペっ子のなんと不器用なことよ。色々なルールを教える必要があるけど、時々訂正も入れないといけないですね。

これから、思春期。下ネタで笑うことも多々あるでしょうからねー。
開錠したら、一緒に笑い会えるほどになれるかしら・・・。

この微妙な笑いのニュアンスまではわからなくても、パンチはしない、いけないと思ったらそれを「言葉で」伝える努力をする、誰も困っていないときは仕返ししない・・・そんなことを理解してもらえたらなぁと、今日も根気強くTAKUYAと向き合うのでした。
アスペっ子の母親は、退屈している暇がないですね(笑)

先生とノート交換しているおかげで、いろいろなことがわかり、対処もできるので本当に感謝です。


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