公務員試験「数的処理」超高速解法のススメ!吉武瞳言

公務員試験「数的処理」超高速解法のススメ!吉武瞳言

2008年05月11日
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カテゴリ: 数的推理
今回予定を変更してもう少し「差一定算」について
お話することにしました。

テーマは、一貫して、

━━━━━━━━
    比をそろえて解く
    ━━━━━━━━


です。

前回の問題はこれでした。



         ≪問題≫

兄が1500円、弟が600円持っている。2人とも同額の
お金をもらったので、兄と弟の所持金の比が2:1にな





---------復習ココカラ--------

■超高速解法その1
1500-600=900
900×2=1800
正答 1800円(兄)

これが「実際の金額」を用いて考える
第一の解法でしたね。

そして次に「比」を使う解法を示しました。


■超高速解法その2
1500:600=5:2

1500×6/5=1800
正答 1800円(兄)

◆その2の解説
「もらう前」の「兄:弟」を比にすると、

  1500:600=5:2



「前」  兄:弟=5:2 比の差が 3 (5-2=3)
「後」  兄:弟=2:1 比の差が 1 (2-1=1)

差は同じはずなのに、比が違ってるので、
1を3倍して3に比をそろえる。
それにともなって、
もらった後の、兄:弟=(2:1)×3=6:3

「前」  兄:弟=5:2 比の差が 3 (5-2=3)
「後」  兄:弟=6:3 比の差が 3 (6-3=3)

比がすべてそろった。

前の兄:後の兄=5:6 で、

もらう前の兄は1500円なので、

1500円×6/5=1800円

・正答 1800円

------------復習ココマデ-------------

以上が前回までの内容の要約です。

ところで、上記で「比をそろえる」という操作に
ついてですが、

もらった後の、兄:弟=(2:1)×3=6:3

というように、もらった後の比を3倍(×3)
するだけで比がそろいました。

しかし、実際の問題では、こんなに単純には
いかないこともあります。

その例をやりましょう。

前回の問題の数字を少し変えていますので、
チャレンジしてみてください。





         ≪問題≫

兄が1500円、弟が900円持っている。2人とも同額の
お金をもらったので、兄と弟の所持金の比が10:7に
なった。もらった後の兄の所持金はいくらか?






   mazu jibun de kangaete kudasai!




◆解説です。
「もらう前」の「兄:弟」を比にすると、

  1500:900=5:3

また、「もらった後」は、10:7 とわかっているので、

「前」  兄:弟= 5:3 比の差が 2(5-3=2)
「後」  兄:弟=10:7 比の差が 3(10-7=3)

差は同じはずなのに、比の差が食い違ってるので、

     ----------------
     比の差をそろえる



差が2と3なので、どちらかを何倍かしても、
相手にそろわない。

よって、2と3の両方をそれぞれ何倍かして
そろえる。

   ━━━━━━━━━━━━━━━━
     結論 6でそろえる!
   ━━━━━━━━━━━━━━━━

そうです、

   ━━━━━━━━━━━━━━━━
   2と3の最小公倍数6にそろえます。
   ━━━━━━━━━━━━━━━━

さて、では、6にそろえるやり方を示します。


「前」 兄:弟= 5:3 比の差が 2(5-3=2)
「後」 兄:弟=10:7 比の差が 3(10-7=3)

ここで、

もらう前の比の差2を3倍して6に比をそろえる。
それにともなって、
もらう前の、兄:弟=(5:3)×3=15:9

また、

もらった後の比の差3を2倍して6に比をそろえる。
それにともなって、
もらった後の、兄:弟=(10:7)×3=20:14

これを並べて書くと、

「前」 兄:弟=15:9  比の差が 6(15-9=6)
「後」 兄:弟=20:14 比の差が 6(20-14=6)

これで比がすべてそろいました。

前の兄:後の兄=15:20 で、

もらう前の兄は1500円なので、

1500円×20/15=2000円

・正答 2000円(もらった後の兄の所持金)

となり終了です。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

最後に問題の「構造」を書いておきますね。

それは、驚くほどシンプルでわかりやすいはずです。


        ≪構造≫

 「15:9」に同じ金額「5」をプラスしたら、
 「20:14」となった。

     15+5=20 9+5=14


たったこれだけのことです。

「比」を使って問題を眺めると
とても簡単にその問題の「構造」があぶり出されます。


   「構造」=「ストーリー」


再三、僕が解説で使う「ストーリー」という
キーワードは決して情緒的な「物語」のことでは
ありません。(あたり前ですが。笑)

それは、問題作成者の思考過程そのものです。

その思考の「流れ」をつかむことができれば、
それにそって順番に皮をめくっていくだけで
自ずと正解があらわれます。

その皮めくりを高速に行うのに「比」が
かかせないのです。

そして、(ここが重要なのですが、)

 比を使って問題をとらえると、
 問題作成者が複雑にしかけた(つもりの)正解への
 迷路が、意味のないものになってしまうことが
 結構あるんです。

つまり、
問題作成者の考えたややこしい「ストーリー」を
比を用いて簡単楽勝な「ストーリー」に書き換えてしまう。
自分に合った思考の流れに相手の船を乗せてしまう。
そうなってしまえば、こっちのもの。
これが「比術」の真骨頂です。


さて今回で「比の差」はいったん終了して、
次回は、「比の和」についてやってみたいと思います。

それでは~。

最後までお読み頂きありがとうございました。






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最終更新日  2008年05月12日 00時01分11秒
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