21日は敬老の日で祝日でしたが、啄木は抗がん剤投与のためいつもの動物病院へ。
今日はその時の出来事を2つ書きます。
その1
病院の駐車場と病院は少し離れています。
駐車場に車を止めて、病院へ啄木を抱いて向かう途中のスーパーマーケットの駐車場にウエスティが3匹、ケアンテリア2匹、ヨーキーが2匹などなど、テリアばかり連れた方々が集まっていました。
みんな元気そうに、キレイにトリミングされて、とても可愛がられている様子の子ばかりです。
これからみんなでお散歩にでも出かけるのでしょう。
以前のわたしと啄木なら、こんな時・・・
「おはようございます!」って、きっとその輪の中に元気に入って行ったと思います。
でも、
できなかった。
啄木をその子達とその子達の飼い主さんに見られたくない・・・・
可愛らしいテリア達をその時は「見たくない!」と思いました。
わたし、テリアが大好きなはずなのに・・・
わたしは啄木をその集団に見つからないように抱きかかえながら、走って病院へと向かいました。
なんなのでしょうね、この突然沸き起こった変な気持ち。
「嫉妬」や「ねたみ」の気持ち?
「自分本位な被害者意識」
きっとそんな嫌な種類の気持ちだったと思います。
なんであの子達は元気で、うちの子はこんなことになっているのか・・・みたいな。
その2
病院はお休みだと思っていたのですが、正面入り口が開いていました。
中に入ると、一人の初老の男性がポツンと腰掛けていました。
息を切らして飛び込んで来たわたしを見て驚いた様子。
気を取り直して、「おはようございます」と挨拶をしました。
すでに病室では先生が診察中でした。
静かに腰掛けているその方ですが、病院はいろいろと訳ありの方ばかりなので、わたしからは話しかけずにいました。
そのうち、ソワソワしている啄木に優しくその方が話しかけてくれました。
大切にしていたネコちゃんが交通事故にあってしまい、脊髄損傷で全身麻痺になってしまったとのことでした。
家には他に2匹のワンコ、2匹のネコちゃんがいて、みんなが心配している。
全身麻痺になったそのネコちゃんは、頭の損傷はなく意識はしっかりしているので、これからどのくらい頑張れるかわからないが、心配している家族のところに連れて帰ってみんなで面倒をみることにしたと、話してくださいました。
「子供達はみんな大きくなって、独立してね。」
「家を出て行ってしまったけど、この子達はいつも近くにいてくれるんだよね。」
啄木の話を聴いてくれて、啄木の頭を撫ぜてくださいました。
「今まで幸せにしてもらってきたから、」
「こんなことでしか恩返しができないからね。」
そんなことをポツリポツリと話してくれました。
その方の物腰や眼差し、話し方がとても優しくて・・・・
診察室の中に呼ばれたその方は少しするとネコちゃんと一緒に出てこられました。
動くことができなくなってしまったネコちゃんのお世話は本当に大変だと思いました。
わたしは、病院を後にするその方に
「どうぞ頑張ってくださいね」
と、声を掛けさせていただきました。
そうしたら、
「何を言ってるの。あなたこそ大変なのに。頑張ってあげなさいよ。」
嬉しかったです。本当にありがたかった。
「思いやる心」「感謝」「慈しみ」の気持ちを教えていただいたような気がしました。
自分の中にはいろいろな感情が眠っています。
生命のターミナルを意識するようになって、ひとつひとつの感情の持つ意味について考えることが多くなりました。
啄木は抗がん剤を投与後、副作用はなく普通に暮らしています。
しかし、先週の投与時よりは腫瘍が小さくなるという効果が現れてきません。
この薬に対しても既に薬剤耐性ができてきているのでしょうか。
そうなると、次は?
啄木の闘病記はこれで・・・終わり その2 November 11, 2009
啄木の闘病記はこれで・・・終わり その1 November 8, 2009
啄木・・・ November 1, 2009
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