変人555☆答えは自分の中にある☆

2004年01月28日
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カテゴリ: 小説家になりたい
人間はみんな一瞬一瞬を生きていると思うのですが、その中でもひときわ輝いている光景というものがあります。

いつしか僕は、それを「永遠の一瞬」と強く思うようになりました。



 「陽の当たる坂道」



いつの間にか太陽は中天を過ぎていた。傾いた日差しが六畳の居間に弱い光を投げかけている。

買い物に出かけた彼女の帰りが遅いので、僕は上着を片手に靴を履きながら、ちょっと慌てていた。

・・・なんだか変な胸騒ぎがした。



市場から家まで、長い坂道になっている。

少し古ぼけた石段は、よく言えば風情があるが滑りやすくもある。

急かされるように何段か飛ばしながら、僕は石段を駆け下りた。





ゆっくりと息を吐きながら、僕は彼女に近寄って行く。

・・・彼女はまだ僕に気付かない。



両手に抱えた荷物が、小柄な彼女には大きすぎるように見えたのが少しおかしかった。

息も少し荒いようだ。

・・・足元から視線を上げた彼女は、僕を見てにっこり笑う。

荒い息で顔が少しこわばっている。

でも僕は・・・その笑顔を・・・一生忘れないだろうなと感じていた。

それは・・・僕が感じた・・・はじめての永遠だった。











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Last updated  2004年08月12日 17時44分32秒
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