思いつくまま

2024年08月28日
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カテゴリ: 海外
 最近、バングラデシュの学生暴動の記事が新聞紙面を埋めていた。
暴動の原因は、50年前の独立戦争時に戦った軍人関係の遺族に国家公務員の特別採用枠を30%与える、という法律に反対するものだった。2018年に一度この法律は改定され採用特別枠はなくなったが、その後も採用枠は継続されていたという不可解な行政。最近その決定がまた法的に復活されたために暴動に至ったものだ。暴動によって学生が200人ほど犠牲になったという大惨事だ。その結果採用枠を3%まで縮小して、一応暴動は収まったかに見えた。
 しかし、根本的な問題は大学卒業者を吸収できるほど経済が発展してないことであり、その結果公務員が安定した職業になっており志願者が多いのだと言う。
 そして再び暴動が始まり学生と呼応した野党と便乗した大衆が加わり、擾乱はますます激しくなっていった。今回は15人の死者が出たという。
 経過を注目していたら、突然ハシナ首相がインドへ逃亡してしまった。
 独立戦争後、国民は自由を得たが、その代償として疲弊した経済が長らく国民を苦しめていた。その後、安い賃金による縫製産業や電子部品工場が発展して順調に発展してきていると思っていた。ハシナ首相は貧窮のバングラデシュを現在の位置まで高めた功績があったが、その過程で歪みが出ていたようだ。縫製とか部品工場では増えて来た大卒者を吸収できなかったのだろう。
 因みにハシナ首相は、独立戦争の指導者で初代首相となったムジブル・ラーマンの長女に当たる。
 独立戦争当時かの地にて騒乱に巻き込まれ。引き揚げて来た者であり、この国と関わってきた者として気にかかる問題だった。
独立はインドの助勢を得て勝ち取り、民政による新政府が発足した。しかし国内は安定せず、14年後再びこの地を訪れたときは軍政となっており、ゴルフ好きの軍人大統領が造らせたという手入れされたゴルフ場でゴルフを楽しんできた。








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最終更新日  2024年08月28日 11時37分20秒
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