Her's(ハーズ)奮闘記!

Her's(ハーズ)奮闘記!

2013年06月08日
XML
カテゴリ: 主に医療者向け


自分の中で、この話題が【旬】なので、先に投稿することにしました。


私の専門は【リンパ浮腫】ですが、私は【理学療法士】であり

数年前からそのスタンスを殊更に大切にしたいと思うようになりました。

【リンパ浮腫(患者さまへの対応)】は、当然のことながら、私にとって最も大切ですが

言うなれば“個人的”な立場です。

【理学療法士】は、私が今の仕事をさせて頂くうえで、足場となる

基本中の基本の立ち位置であり、それは“社会的”な立場です。

理学療法士としての免許を預かり、その資格をもって仕事をさせて頂いている、



だから、個人的に仕事を大切にすると同時に

社会的に理学療法士(の立場)は大切にしたいし、しなくてはならない責任があります。



私は、ご存じの通り、異色の経歴の持ち主です。

ご存知ない方もいらっしゃるかも知れませんので、簡単に説明させて頂くと

学校を卒業後、当時では殆ど考えられませんでしたが、家庭の事情で臨床には出ず

実家の会社に就職し、長らくそこでの仕事に従事してきました。

そして、離婚と再婚を人生最大の転機として

卒後十余年のブランクを経てデビューした臨床が、起業という形でした。



そもそも、卒後は実家の会社に就職する、というのが進学の条件であった為

在学中、否、入学当初から、臨床に出る可能性は閉ざされていましたので

興味のある分野は一所懸命勉強する反面、興味を持てない分野に注力はできず



中枢系や、切断と義肢装具などは全く眼中になく。。。)

当然のことながら、臨床実習にも身が入らず、文字通り“問題児”でした。



臨床実習の際にあった、色々な気付きは、ここでは割愛しますが

とにかく、ひとことで言って『無責任』極まりないその実習内容に

合否判定で『アイツは合格させるべきじゃない』と意見された先生もいらしたと



けれど、私の担当だった先生が

『アイツは絶対イイPTになる!だから合格させてやってくれ!!』

と、全面的に擁護して下さって、合格を頂きました(これも後から聞いた話です)。

しかし、そこまで見込んで頂いていたにもかかわらず

私の進路は『実家の会社への就職』。

噂で、担当の先生がひどくお怒りになられていると同時に落胆されていると聞き

まさに『恩をアダで返した』という自責の念でいっぱいになり

この思いは長い間、私の中での大きなトラウマとなっていました。



けれども、それから長い年月を経て、臨床に出ることになった時

私は真っ先に、担当の先生に連絡しました。

お世話になった実習地には、既に退職されていていらっしゃらず

その足取りを必死に追掛け、当時のご勤務先を何とか探し当て

矢も楯もたまらずお電話差し上げました。

私の遅まきながらの臨床デビューを聞いて、先生は、電話口で声を詰まらせながら

『おぅ、やれ!PTやれ!頑張れよ!!』と言って下さいました。

私も『ハイ!頑張ります!!』

電話の向こうとこちらで、嗚咽が共鳴していたのを、今も鮮明に覚えています。



これが、まず、私の原動力の最初だと認識しています。



ただ、十年余りのブランクを経ての、起業という形での臨床デビューは

起業そのものも珍しかった当時では、異色中の異色で

『私は、人とは違うから』

俗に言う“斜に構えた”心情で、自分から勝手に、業界と一線を引いていました。

認めて欲しいという願望も特にありませんでしたが

それ以上に、こんな変わり者が受け容れられる筈がない、

そう、マイナスの自意識過剰です。

ちなみに、卒後は県士会・協会には加入していませんでした。

ソッチ方面に関わる可能性は皆無だったのですから、考えもしませんでした。

でも、起業して臨床に携わることになった時

(現実的には、団体保険の加入を最大の目的としていましたが)

自費分野での、不明瞭な自身の身分保障の為にも必要なことと判断して

その時にようやく加入したという経緯があります。



そして、その後、県士会40周年記念式典が行われた際、思い切って出席しました。

当時は“カオを売る”ことを一番の狙いと考えていましたが

その席で、県士会の会長とご挨拶させて頂き

それが、第二の原動力のきっかけとなりました。



その後しばらくして、患者さまと、あるトラブルが生じ

トラブルそのものは、幸いなことに事なきを得たのですが

その時に初めて、『誰も守ってくれない』自身の身分の危うさを痛感し

自身の立場(基盤)をどこに置くべきか?と真剣に考えた末

理学療法士という免許を頂いて仕事をさせて頂いている限りは

理学療法業界に基盤を据えるのが最も妥当であろうとの結論に至り

面識のできた県士会の会長にご相談し、協会の会長との面談の機会を作って頂きました。



協会の会長との面談ももちろんでしたが

何より、これまで業界と一線を画し、全く関わりを持たずにやってきた

一介のひよっこ起業家に対して

足を向けては眠れない程に、それは親身に対応して下さった県士会長の懐の深さに

それまで、勝手に“斜に構えて”いた己のコンプレックスを大いに恥じました。

そして、こんな自分でも『同じ理学療法士』と認めて下さっている

そのことに、言葉にならない感謝を感じるとともに

この業界に、自分なりの恩返しをしなくて、どうして胸を張って仕事が出来ようか

そう思い至りました。



これが、今に繋がる、最も大きな原動力です。



以来、自分の生業とは別に

事ある毎に、個人的な啓蒙活動に励むようになりました。

何だかんだ言っても、我々の業界は、社会的な認知度は決して高くなく

必然的に、その価値も正当に認められているとは言い難い現状があります。

有体に言ってしまえば、業界に『営業センス』が足りないのではないかと。

上層部の方々は、あらゆる実務に追われ

日々、業界の発展の為に奔走して下さっています。

自分の目先のメリットだけに捉われて、上層部の活動に不満を漏らすくらいなら

我々“下々(しもじも)”が、自分の持ち場で率先して動けば良いじゃないか、と。

それをしてはいけない理由はない、と言うより

多かれ少なかれ、それを果たす責任は、それぞれが持っている筈です。



私のような単独活動では、大した行動は起こせないかも知れないけれど

草の根運動的に、地道な活動くらいはできます。

むしろ、単独活動であることで、思い通りの行動が出来る利点を活かせば

フットワーク軽く、色々なところで、パイプ役を担うことだってできます。

そして、起業家=経営者、であることは、独自の営業センスも武器のひとつであり

その武器を駆使して、業界の営業役(広告塔)を買って出たって良いのではないかと。



我々の地位向上の為には、我々の価値や必要性を社会に知らしめ

認知度をアップさせることが基本です。

国民の多数が『理学療法士って、素晴らしい!』と認めて下さるように

まずは知って頂けるよう働きかけることが、第一歩だと考えました。

その前提が無いと、お話になりません。

では、私に何ができるのか?

私は、現役のワーキングマザーです。中3、小5、5歳の子供たちの母親です。

子供たちがお世話になっている学校、これほど地域に密着した大規模な団体はありません。

ならば、母親として、学校に積極的に関わっていき

その中で『理学療法(士)とは』を、事ある毎に語っていく。

大勢の前で話せる機会があれば、それに越したことはありませんが

そんな大袈裟でなくても、我が子に正しく伝え、もし我が子が友達に

『アンタのお母さんって、何の仕事してるの?』と聞かれた時

正しい説明ができれば、それが友達の家族にも伝わり、少しでも広まるでしょう。

お母さん同士で顔を合わせることがあれば、何気ない雑談の中で

自分は理学療法士で、こんな仕事をしている、と話題にすれば

お母さん同士での口伝てで広まっていくでしょう。

そんなささやかな活動を、もう何年も続けてきました。

この活動で、身の回りの認知度がどれだけ上がったかはわかりません。

大して上がっていないかも知れません。

でも、子供たちが学校へ通う限り、それを続けていけば

ほんの少しずつでも変化は生まれると信じています。

そして、全国のお母さんPTが、それぞれに同じような活動をして下されば

1人では微力でも、必ずや大きな作用をもたらす筈です。

それは取りも直さず、将来の有望な人材を獲得できる可能性にも繋がり

また、未来ある子供たちに、ひとつの尊い職種の存在を知らせることにもなります。



私が、業界に出来る恩返しの形。

それが、【啓蒙】なのです。



私の仕事は、保険制度外(自費対応)ですから

つまるところ、医療・介護保険がどう変化していこうと、あまり関係はありません。

しかし、基盤が同じである以上、全く影響を受けないということはないでしょう。

極論すれば、もし、リハ職なんて必要ないじゃないか、という情勢になり

免許そのものに効力が無くなってしまったら、今の仕事を続けていけるとは思えません。

でも、それよりもっと大事なことは

今の仕事をさせて頂けるのは、この免許を得られるまでになった過程

即ち、理学療法業界の組織や制度に対して

育ててもらった恩をきちんと返していかなくてはならないということ。

もちろん、個人的にお世話になった、諸先生方への恩返しも含まれます。



一時期は、あくまで無関心を決め込んでいた私が

様々な出来事を経て、社会に、業界に寄与する責任がある、と気付いたのは

我ながら重みのある事実だと受け止めています。


失礼ながら、近年の起業家・起業家志向の方々の中には

どうしても『自分さえ良ければいい』という感覚を感じずにはいられない方を見受けます。

すみません、大変口汚くて申し訳ないのですが



『テメェ1人でここまできたなんて、間違っても思うなよ!!!』



メンドクサイから?お金にならないから?カンケーないから?

とんでもない!!

『人』として、もしかしたら『日本人』として

忘れてはならない、大切なことがある筈です。あります。あるんです!!

『人』として、その大切なことを疎かにして

どうして、『人』の健康や幸せに関わる仕事ができるでしょうか。


1人1人の小さな行動が、集まれば大きな力になるのです。

何もする前から、諦観していて何かが変わる筈もありません。



だから、私は、やります。

私なりの、ささやかな【啓蒙】活動。

それが、いつか花を咲かせ、実を結ぶことを願って。信じて。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013年06月09日 01時33分43秒コメント(0) | コメントを書く
[主に医療者向け] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: