カナダとほほ暮らし

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2025.11.23
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テーマ: エッセイ
カテゴリ: 読書
テレサ・ウォン著 「全ての私たちの日常的な物語」という意味のタイトルの本を

図書館で見つけて読み始めた。

英語で書かれているイラスト小説で、

ハードカバーの白黒の漫画の本である。

4年ぐらい前から、子供に合わせるようにして

図書館の学生向けの漫画コーナーやコミック本の棚をさまよって

まんがを読むようになり、

全て英語だから、日本の漫画を原作で読みたいなという強烈な気持ちが

いつもわいている。



静かで ひんやりしているような 感じなのに

家族のことや 過去の中国の歴史のことなど

ものすごく深く熱く体が焦げるような 心が張り裂けるような

記録がシェアされている。

とてつもなく シンプルで 冷めた目線なのに

表面にはあらわれていない人間の深海に引きずり込まれて 苦しくなる。

著者は、カナダに住んでいる中国人の家族だ。

私は、日本人であり、過去の戦争や侵略の歴史を考えると

中国人との間では昔のことを話し始めるのが正直苦痛だ。

だけど、この本は 本当に 読んで良かったと思うし、

知り合いの中国人系カナダ人にも話したいと思った。



そこから会話の海が広がる気がする。

昭和な子供時代を送った自分の家族、両親のこととも

重なり合う物語があちこちに出てきて、とても不思議で、共感できる。

ああ、これは、中国人とか日本人とか別々に考える前に

アジアの国々に昔から近しい習慣、家族関係のにたような姿、



感じ取って、ぎゅっと一体感が高まる。

親の世代の経験、自分の今生きてきた経験、次の子供の世代の人生、

ずーーっとつらなっている。

そういうことを考える物語だ。










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最終更新日  2025.11.23 02:44:20
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