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May 19, 2005
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カテゴリ: 社会
 今回の日記タイトルにはかなりの割合で「個人的嫌悪感・侮蔑感」が含まれている。

なので「higeも大人げないなぁ」と軽く笑ってすませてもらえれば幸いである。

 ここ2回ほどの記事で取り上げていたところの興善氏のブログにおいて、とうとう共同発起人で管理人たる氏にトラックバックまでも削除されてしまった。
私だけならまだしも、信楽提督氏に対してまで「絶縁宣言」と取らざるをえない発言も書き込まれており、これらから類推するに当該掲示板等で興善氏個人の「回答能力」を上回る書き込みをした相手には「意味がない、出ていけ」としているようだ。
盲信ここに極まれりでただ哀れと言うしかない。

 私の場合、当該掲示板において少なくとも共同発起人の一人のピレネー山脈氏とは有意義な意見交換が期待できそうであったのだが、こうなってしまってはその継続は望むべくもないようだ。
私としては大変残念であるが当該掲示板における発言を断念することになる可能性が極めて高い。
(おそらく発言しても削除されるだろう。それはまさしく無駄なことである)

 ということで、興善氏ご当人からも「妄言は自分のところで吐け」と取れる温かいお言葉をいただいたので、今後は研究・検証の題材として氏の思想を扱い、それを元に私の意見を書き足して行くスタンスに移行することにする。

【以下本文】

 興善氏は当該掲示板において「自衛隊及び警察は武装しているが故に信頼できない」と発言している。
これは裏を返せば興善氏が信頼し理想とする政府は「武装した公権力を保有していない」ということなのであろう。
よってここでは思い切って興善氏の信頼を得るために、自衛隊・警察に限らず国家に属するもの全てが武装を放棄した、氏の理想国家を想像して述べてみよう。
 おそらく間違いなく興善氏は深く考えることも無く、ただ自らの思想への盲信をもって「反対のための反対」を叫んでいるはずなので、当然それらが及ぼす多くの影響などは考察していないはずである。
ならば彼に成り代わってこの場でその致命的問題点を明らかにし、ここを読んでくれている諸氏に呈示してみたいと思う。

 一般的な認識では国家は国民の各種権利を保証し国民を保護するための存在である。そして国家がそれらのための行為を行う根拠・正当性を確保するとともに、これを行使する権力がどういうものであるかを規定するためにいわゆる憲法等が存在する。
そしてその「憲法等」を国民に守らせるための実力を行使する機関としての「警察」(この場合の警察にはいわゆる国境警備隊や徴税機関などを含むだろう)があり、外敵から守るためには「軍隊」が存在しているわけである。
一部の国家においては警察と軍隊の区分が曖昧なのは、上記の2つの目的、すなわち実力を行使することについて内向け・外向けを兼務させているからだ。(これについての問題点は近いうちに別記事で書こうと思う)
 マックス・ウェーバー(ドイツの社会学者)はその著書の中で、実力行使機関が存在しない状況では国家の概念は消滅し、無政府状態に近い事態が出現すると書いている。(マックス・ウェーバー著「職業としての政治」より)


 日本国憲法において国民の自由・権利は明示的に「憲法が保証する」と書かれている。しかしその実行部分は実力行使機関たる警察や自衛隊(日本以外では軍隊)がこれを代行し担っている。
逆を言えば「憲法以外が国民全体にこれを保証することはない」のである。万一憲法が効力を発揮できない場合、我々が一般的に普遍のものと誤解している各種の「自由・権利」を得ることが出来るのは、自らが実力を持って他者にこれを保証・強要できる、すなわち何らかの武力を保有するものだけになることは想像に難くない。
(これは法という概念が確立する前の原始的な社会などにも見られる状態である)
実際に21世紀の現代においても、このような状態(法が効果を発揮できない状態)に陥ってしまった国家・地域(例えばアフリカの内戦地域のような状況が想像しやすいだろうか?)では、犯罪者、犯罪者集団、武装集団といったより強力・強大な武力を有する集団がエリアを支配する形を取り始め、暴力的犯罪(強盗・強姦・誘拐)等が多発することになっているのは各種報道などでもよく知られているところである。


 暴力が民衆を支配し、法・秩序よりも物理的力、善よりも悪が優位に立つ世界。

議員を目指す興善氏が何かの間違いで権力を握ってしまったとき極めて短期間でそのコミックが現実のものとなる。
それが【新世紀破壊王伝説 興善の拳】だ。しかしよく似たコミックの世界とは異なりその世界では強力な救世主は現れない。
・・・なぜなら武器(力)を持つだけで信頼されない世界なのだから。


 話が逸れてしまったが、そろそろ結論に移ろう。
これは最悪の想像かも知れない。(興善氏が政権をとるのが最悪だというわけではない。それに極めて近くはあるが)
しかし性善説が絶対の真理でもない限り、力あるものは相対的に力のないものを支配するであろうことは想像に難くない。それは歴史の中にいくらでも実例を探すことが出来るし、現代の世界を見てもいくらでも例が挙げられることからも明らかだ。

 ある思想、特に政治的思想を他者に発するのならば、せめてそれが現実になったときどのような波及効果がありうるか、どういった問題がありそれをどう解決するかを考察し、それに対するビジョンを持つことが必要だ。

 それも出来ない人間が未来や思想を語ることは、まさしく世界を破壊するに等しい愚行なのだということを理解する必要があるだろう。





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Last updated  May 19, 2005 08:18:14 PM
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