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hihitos

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2010.08.10
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カテゴリ: お話

考える蛇




 長い歳月の中だと、そういった呪いのもたらす偶然の相乗効果は稀と言えず、今でもカエルやナメクジと同じく、蛇や牛の呪いもごくありきたりに、それなりの頻度で行われ、そうなると牛の子やら蛇の子やら鳥の子が生まれる理由は皆目、見当がつかなくなる。
 呪いはいつか醒めたが、呪われた血筋に間違いが起こり、更に呪われ、強まり、呪いの欠片は引き継がれ、遺伝子は書き換えられ、ウイルスや原始生命と共棲し、時々だが暴れだした。

 蛇の子がうるさがられた理由は、目の前のことを、ありとあらゆる方向にお喋りして、大体は意味などないのに、そこに何か呪うような悪意が雑じると皆感じたからだ。

 鳥の子は舌足らずで、それでいて、時々人を惑わすようなことを綺麗に発音し、皆それを悪く捉えずに惹きつけられ、鳥の子には気をつけなければ、と思っても結局、彼女らに振り回され、それでも一部を除いて、それを悪くは思わなかった。

 蛇の子はいつも呪う相手を捜している様で、すぐに鳥の子を選んだ。鳥の子が嫌いなわけでないが、呪うような口ぶりで話すから、鳥の子は蛇の子を心から嫌った。

 牛の子はいつまでも自分しか持たず、自分のことしか出来なかったし、そもそも、なにか思い行うことが出来るかさえ怪しかった。でも、自分に与えられた中で目一杯やり遂げることは出来、それは一番幸せなのではないかと思えた。

 カエルやらナメクジの子は存在せず、それは人の世が彼らの様なものを求めなかったからで、どこか未開の地の、人でないものが作り出した社会には活き活きと暮らしているかもしれない。





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最終更新日  2010.08.11 09:33:12
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