2


外科医だということに気づき、もしかしたら患者さんの
手術をしているのかもしれないと考えたら、なんか
胸のあたりのモヤモヤ感がなくなり、また電話をかければと
その日は眠ることにした。

翌日の夜、また電話をかける。すると……

「もしもし…」
「あ……わ、私……」
「誰?」
「私……金沢ですけど………」
「ああ…どうして昨日電話くれなかったの」と聞いてくる。
「ちゃ、ちゃんとかけましたよ」
「えっかけた?……は、もしかして番号だけでたのって
君だったのか」
「……」
「ごめんね……そうだよね、番号教えてもらってないのに」
「……」
「?どうしたの黙っていて」
「…昨日の夜、緊急でOpeが…手術がはいってしまって」
「そ、そうなんですか…それはどうもすいません」
「いいよいいよ、僕がかけてと言ったのに…
でられなかったんだから」
「………」
「それで、今日のこれからの予定は?」と突然聞いてくる彼。
「えっ予定?」
「そう…もし予定がないのなら、お詫びとしてドライブと
食事でもと思っているんだけど…」
「えっでも、今私、家にいるんですけど」
「家……家か……家はどこなの」
「えっ」
「だから家の場所だよ」
「………」
「教えたくないの」
「そんな事は…」
「じゃあ…そこまで向けに行ってあげるからさ」
少し考えながら「……わかりました」と住所を教え
彼が来るのを待つことにした……。

1時間ぐらいしてから私の携帯が鳴った
プルルプルル……
「(前川さんかしら)」とテーブルの上に置いてある
携帯を取り、番号を見ると……友達の彩子だった。
出ると…
「もしもし、彩子だけど」
「どうしたの…友達がさ、これからドライブでも
行かないかって言ってきたんだけど、それで明美は
行くかなあと思ってかけたんだけど」
「そうなんだ、ごめんね、今日は…ちょっと」
「ちょっと…って何よ」
「うん…友達と先に約束しちゃって…」
「怪しいな…」
「な、何にも怪しくないよ」
「そう…それならいいけど…」
「また今度誘ってよ」
「うん…わかった今度ね、それじゃあ」と電話を切る

「…ああ、まさかこんな時に彩子から電話がかかって
くるなんて」
その時また携帯が鳴り始める。
私は、また彩子かなあと思って、ほっといていたら
着信音は消え、誰だったのかなあと思ったら前川さんで
“やばいっ!!”と思い、すぐかけ直す。
「はい前川ですけど…」
「す、すいません、でられなくて」
「ううん、別にいいよ、それよりここでいいのかなと
思うんだけど、ちょっと外に出てくれないかな」
「あ、はい…」と携帯を耳にあてながら外へ出る。

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: