ひこ星ネットワーク

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March 3, 2005
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カテゴリ: 生き方を学ぶ:本
ある日突然、あなたの預金が消える!銀行は一円も補償してくれない…。続発する被害。進行する手口。銀行と警察の怠慢を許すな。

第1章 三〇〇〇万円が口座から盗まれた(妻が余命二カ月のさなかに/百二十七回もの引き出し! ほか)/第2章 続発するキャッシュカード被害(発言し始めた被害者たち/もう一人の三〇〇〇万円盗難被害者 ほか)/第3章 進化するスキミング技術(強いられる「泣き寝入り」/犯人は逮捕されたが ほか)/第4章 日本の銀行の欺瞞(あんたはお金を盗られてない/奇怪な法律の建て前 ほか)


柳田邦男さんは「マッハの恐怖」の著者であり有名な方です。
最近ニュースをにぎわせている スキミング犯罪 に関する事を掘り下げて問題点を追求されています。被害者に対する銀行の対応の特徴として
・カードの管理はお客様の責任であると主張する。
・預金引き出しの事実を被害者に教えない。
・暗証番号が合致すれば引き出しを防ぐことは出来ないため銀行には責任が無いと主張する。

・警察捜査が遅れているために対策が出来ないと主張する。
・銀行から被害届けは出さない。
これは、損害賠償請求訴訟に必要な情報を与えないためと、事件の続発を一般に知られたくないためであるとバッサリ。

そもそもスキミング犯罪において暗証番号を盗む方法はいくつもあり、そのうちのいくつかを詳しく紹介されています。ATM入力しているところを盗み見たり、小型カメラを仕掛けたり、ATM電話線に読み取り装置を仕掛けたり、簡単にできるという。被害にあわれた方で暗証番号に誕生日などの簡単な番号を使っていなかったのに、犯人はATMで一発で正しい番号を入力していたというから、何らかの方法で暗証番号を読みとりしていたことになります。

こうした事件にもかかわらず問題を複雑にしているのは、警察が被害者を犯人扱いにする場合があるという。問題の根底には法律の矛盾があるようです。法律上の被害者は銀行であると。ひどいケースでは警察から「あんたが盗られたのはお金じゃなくてプラスチックのカードだよ。お金を盗られたのは銀行だから銀行に被害届けを出してもらいなさい。」といわれたとか。そして銀行からは「何を馬鹿なことを言うのですか。うちはATMに本物のカードと暗証番号を入れた人にきちんとお金を払いましたよ。どこがいけないんですか。」と開き直る場合があるのだとか。

また、被害者が空き巣にカードを盗られてカードを使用停止にしてもらおうと銀行に連絡しようとしたが「本日の業務は終了しました。」というテープが流れるのみ。翌朝までに700万円を引き出されたと。ATMを夜間稼動させているのに夜間引き出しをストップできるシステムにはなっていないのだとか。

驚くは金融行政は消費者の無風地帯であると書かれています。銀行は高級官僚の天下り先だというのです。

残念なことに、カッシュカードによる預金盗難事件で被害者が銀行に預金返還請求して勝訴した例は無いのだとか。被害者が置かれた立場は40年前の公害被害者たちと変わらない・・・・なんとも悲しいことばで締めくくられています。




キャッシュカードがあぶない 柳田邦男(著) 出版社:文藝春秋 本体価格:952円 (税込:1000円)



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Last updated  March 4, 2005 02:02:35 PM
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