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November 22, 2005
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都私幼PTA大会で、テレビレポーターのSさんの講演会の模様をお伝えしています。

「19歳で暴走族に所属していた少年が、一目惚れした女の子に交際を申し込んだのですが断られ、新聞の集金を装い、女の子の家を訪れ、家にいた女の子の母親と妹と女の子を殺害した事件がありました。

 私は、少年がどうしてそのようなことをしたのかを知るために、その少年の母親のところに取材に行きました。

 すると、出てきた母親は私を見て開口一番に、『Sさん、見て』と自分の家の本棚を指差しました。そして、『私、万葉集が好きなの』と言ったのです。

 普通の母親だったら、自分の息子が殺人というとんでもないことを犯して本当に申し訳ないと沈んでいるはずなのに、この母親は『万葉集』などという全く関係のない事をいきなり切り出したのです。あきらかに変です。

 家に上がってから、その家のアルバムを見せてもらいました。幼い頃の彼の写真はあったものの、ある時期から妹の写真ばかりになっていました。彼の写真は小学4年生以降、全くありませんでした。

『おかあさん、彼の写真はないんですか?』と訊くと、『最後の方にありますよ』と言いました。そして見せてもらった写真には、特攻服を着てピースをしている彼が写っていました。

 つまり、反抗し始めた彼を母は可愛いと思えなくなり、妹ばかりかまっていたので、彼は自分を認めてくれる外の世界へと出て行っていたのです。


 別の集団暴行事件を起こした少年の母親も、『うちの子だけがやったんじゃなくてよかった』と言いました。それを聞いて、取材する気にもなれず、帰ってきたということもありました。


 裁判が行われても、母親が急病だと言って来ないので、何度も延期になったこともありました。這ってでも出てくるのが母親というものではないでしょうか。
 子どもたちが犯罪を犯す背景をマスコミはあまり取り上げませんが、このような異常な親達がいるのだということは、無視してはならないことだと思います。


 ある子どもが、両親と祖母を殺してしまったという事件もありました。

 ある日、夜中の3時頃に、その子はお腹が痛くなって母親に訴えました。すると母親は、『こんな夜中に何をやっているの?早く寝なさい』と言ったのです。
 その子は母親に毎日のように『勉強しなさい』とだけ言われ続け、生まれてこのかた、可愛がってもらったことがないと言っていました。
 その思いが憎しみに変わり、両親を殺してしまったのです。そして、それを見てしまった、大好きだったおばあちゃんまでも殺してしまいます。

 犯罪後、その子は車の中で一夜を過ごしました。学校へ行こうと誘いに来た友達に発見され、『僕、お母さんとお父さんを殺したんだ』と告げます。でも、友達は冗談としか受けとめず、そのまま登校してしまいました。
 その子は、持っていた2000円を使ったら、自分も死のうと思っていたそうです。
 下校時、友達がその子の家の前を再び通りかかり、まだ車の中にいたので、『どうしてそんなところにいるの?』と訊きました。するとその子は朝と同様に、「両親を殺したんだ」と言いました。友達が不信に思って家の中を覗くと、その話が事実だったことがわかり、学校へ飛んで帰って先生に知らせたことから、この事件は午後になってようやく発覚したのです。



 親は、子どもが愛を感じるまで、ずっと愛情を注ぎ続けなければならないと思います。家族だから、自分の子どものことは自分がよくわかっているというのは、嘘だと思います。
 他人の思っている事はなかなか理解出来ないので分かろうと努力するのに、家族だと気持ちを分かっていると誤解して努力を怠りがちです。でも家族だからこそ、コミュニケーションが大事なのです。黙っていても心は通じると言うのは嘘です。家族であろうと人格が違うのだから、家族だからこそ分かり合えていないと思っていた方がいいかもしれません。」

(Vol.5 最終回 人生、絶体絶命はありません につづく)





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最終更新日  November 22, 2005 11:37:23 AM
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