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2012.12.26
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カテゴリ: 出会い
ディックと別れたところから。
我が家まで。
歩いて1時間半くらい。


歩けるところまで歩いて。
途中からタクシーを拾うと考えて歩き。




15分くらいして。
ふとカバンの中の携帯を探してみると。





ないっ。







ないっ、どこを探してもないっ。







お財布までないっ。






ちょっとパニック。




どこかのお店で落としてきたのか。
ディックに盗まれたのか。




まったく覚えがない。






とにかく。
日本酒バーに戻ろう。
そして、ディックに襲われたあたりも探そう。




そう思って引き返して歩き出した。







そうしてーーー。
こういうときついついやりがちなーーーー。













…になってしまったのでした。





私としては元来た道を引き返していたつもりだったのだけれど。






気が付いたら、ここはどこ状態。





大通りで車はたくさん通っているんだけど。
人はあんまり通っていない。







コンビニがあったので、そこに飛び込む。




私「すみません、ここはどこでしょうか」


店員「はい?」


私「道に迷って、迷子になってしまって…。ここの近くに交番はありますか?」


店員「交番はここを200メートルくらい行ったらありますが…」




明らかに面白そうなものを観る目で、私を観る店員さん。
そりゃそうでしょう。
いい歳した大人が、迷子だと言って飛び込んでくるんだから。



お礼を言って、交番を目指す。




ほどなくして、店員さんが言った通り、交番があった。




そこに駆け込み。
お財布と携帯の遺失物届と、帰り道を教えてもらう。




地図で指示してもらった場所は。




やはり私の家まで1時間強かかる場所だった。




しかし、携帯もお財布もない私に残された道は。
歩いて帰るしかない。



お巡りさんも。
私が歩いて帰ろうとしているのを見て。




「大丈夫?けっこう飲んでいるみたいだけど」




と声をかけてくれる。




声はかけてくれるが。



「お金を貸そうか」とか。
「送っていこうか」とかは。
言ってくれないのね。



当たり前だけど。
そこまでお巡りさんはやさしくない。


もしかしたらお金貸してください、と言ったら借用書で貸してくれたのかもしれないけれど。




なんとなく意地になっていた。



お礼を言って。
交番を出た。





ひたすらとぼとぼ歩く道。



この道を歩いて帰るのは、3.11以来だ。





携帯がない。
お財布がない。




何とも心もとない。




そして。
先ほど起きたディックとの一連の出来事。




何てバカだったんだろう。
ディックにほいほいついていく私もバカだし。
そもそも、肉下君のメールが気になって仕方ない自分の心の弱さも情けない。



そしていまも一番気になるのは。
ずっと見ていない携帯に。
実は肉下君からメールがあったのではないかと考えてしまうこと。
情けない。



一人寒空の下。
とぼとぼ歩いている。




ああ、自分は一人なんだなーと思う。
携帯がないこともさることながら。
例え携帯があったとしても。
この状況で誰に連絡ができただろう。


ちらっと一人の顔が浮かんだけれど。
それはまた後日談に。



明らかにピンチな状況なのに。
誰にも頼れず一人で歩いて帰る自分に。
「私は一人ぼっち」だと、しみじみと実感した。




一人なのに。
バカなことして。
報われないメールを待って。



なんて、さびしい女なんだろうと思ったら。





目頭が熱くなった。




泣きそうな前兆。






泣きたくなった時。
遠慮なく泣くことをモットーとしている私は。





泣きながら道を歩いた。





「う~~~~、うっうっ、っうぅぅぅ~~~~(嗚咽)」






余裕で2ブロックくらい泣いて歩いた。






バカで哀れで。
30代にもなって何やっているんだ、と。
自分が情けなく。
次々と涙が零れる。
いまの泣き歩き姿は。
きっと10歳のときと大して違わない。







神様は助けてくれただけでなく。
「ちゃんと反省しなさい」ってことを言っているのか。






周囲が寒いせいか。
溢れる涙はとても温かい。







遠慮なく泣いたせいか。
だいぶすっきりした。




とにかくいまは早く帰りたい。




その後はひたすら黙々歩きながら帰った。




1時間強で、ようやく我が家に到着。




歯を磨き、顔を洗い。
パジャマに着替えて、ベッドに潜り込む。




思わずホッと息が零れる。
なんだか一日でいろいろあったけれど。
いまはゆっくり眠りたい。



明日の酔いがさめた私が、どうか落ち込んでいませんように。
そう願い、眠りについた。





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Last updated  2012.12.27 03:10:31
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