ひなたぼっこ

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子どもの集中力を育てる本


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年齢別・脳の発達を最高にするヒント

(1)胎児期(~0歳)
 髄鞘化現象は胎児期にもう始まります。聴覚、味覚、温覚などに関する髄鞘化が始まるのです。
 この時期には、いつも母親が笑っていること、優しく、楽しいイントネーションで胎児に語りかけてください。
 健康で育てやすい子をつくるのが先決です。
 土台がしっかりしていないと、その後、情緒不安定な子に育っていきます。
 妊婦のタバコや酒は胎児に悪影響するので注意しなければなりません。

(2)乳幼児期(0~2歳)
 生まれてから2歳ぐらいまでは、「まねる」という配線ができていきます。
 親の模倣をすることによって、人間らしい人間としての配線ができあがるのです。
 小さい子どもは、親の愛情を受け取り、動作や言葉をまねして、大きくなっていくのです。
 早ければ早い程よいといって、急いで無理に知的学習をしても役にたちません。
 1. まず、よい環境を心がけること。
 2.落ち着きのある家庭環境をつくること。
 3.無理して教え込まないこと。
が大切です。

(3)幼児前期(2~4歳)
 2、3歳になると、今までの「まねること」が拡大していきますし、「考えることが芽生え」てきます。また「意欲も出始め」てきます。そこで、
 1.子どもの興味を尊重し、一人遊びを十分させてあげること。
 2.好きなことはとことんさせてあげること。
 3.手足をよく使い、諸感覚を鍛えさせること。
 4.自然を愛し、ものごとをよく観察させること。
 5.子どもと同格にたつこと。
が必要です。

(4)幼児後期(4~6歳)
 そして、4歳ころになると、模倣を中心とする配線からさらに、「自分で行動し、自分で考え、自分を主張し、自分で作り上げる」という配線ができるのです。
 言いかえると、何にでも興味を持つようになり、「やる気をおこす」ようになるのです。
 それで、この時期には
 1.できるだけ自分でさせること。
 2.やる気を出したことを助長してあげること。
 3.「なぜ」「どうして」という質問にはよく対応してあげること。
 4.手指を使うチャンスを与えること。
 5.過度の保護、干渉、期待を慎むこと。
が大切です。

(5)学童期(6~10歳)
 今までにできた回路がさらに複雑に絡んでいきます。知識や情報とも結合していく時期です。

(6)青少年期(10~20歳)
 前期までにできた器に情報を入れていく時期ですが、知能そのものも序々に発達していきます。とくに、創造性に関する知能は比較的遅くまでのびるのです。

以上のように、時期(年齢)によって発達の性質が違うのですが、これに見合った教育をすること、子育てをすることが科学的な教育と言わねばなりませんし、そうすることが健全な子どもにすることなのです。


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