ファンキーな "Safe From Harm"、レゲエをベースにした "Five Man Army"、ソウルフルなヴォーカルが印象的な "Be Thankful For What You've Got" 等々。自分たちが影響を受けた様々な黒人音楽のエッセンスを放り込みながら、出来上がった作品はストイックでクール。アルバム随一のダンス・ナンバー、"Unfinished Sympathy" ですら踊ることを拒否しているようにさえ思える。それは、贅肉を削ぎ落とせるだけ削ぎ落とし、無駄な音を一切排した性なのかもしれない。全体的にややくぐもったような、重苦しい空気感に支配されているような雰囲気なのだが、Pop Group 以来のブリストルの伝統かな、とも思いもしたりして。
ただ暗いばかりではなく、ラストの "Hymn Of The Big Wheel" のなにやら崇高な響を感じさせる余韻に浸る頃には、7 曲目のタイトルではないが、白日夢のごとき危うくも甘美な陶酔感すら感じる程。良薬口に苦しではないが、ハッピーで気分を高揚させる音楽だけじゃなく、こんなダンス・ミュージック(?)もたまにはいかがでしょうか。
【Track Listings】 01. Safe From Harm 02. One Love 03. Blue Lines 04. Be Thankful For What You've Got 05. Five Man Army
07. Daydreaming 08. Lately 09. Hymn Of The Big Wheel