その内容も音楽理論だとか演奏上のテクニックと言ったような「音楽」的なことより、King Crimson と言う存在を一個の「思想」、「哲学」とみなしてこの作品を評価しようとするアプローチが多かったように思います。成る程、'including ~' と言ったひとつの曲の中にあたかも複数の独立した楽曲が含まれているかのような表記の仕方だの、有名な 'Confusion will be my epitaph' と言う一節に代表される難解で象徴的な歌詞だの、人をして語らしむ思わせ振りな要素が沢山散りばめてある。かく申す私も「僭越ながら」と前置きのひとつもして、ついつい語りそうになるから恐ろしや。
Pink Floyd 辺りも音楽以外の部分で語られることが多いバンドだと思いますが、決定的に違うのは、King Crimson のケースは、と言うより首謀者の Robert Fripp 翁自身が「哲学」的に語られたがっている、むしろそう言う方向に主体的に誘導しているんじゃないかと思われるところでしょうか。様々なインタヴュー記事を読むと正直そう感じます。私自身はあまり歓迎すべき傾向だとは思いませんが。It's Only Rock'n'Roll...それだけじゃ駄目なんですかねぇ。
あっ、やっぱり「音楽」について語ってないし。
【Track Listings】 01. 21st Century Schizoid Man including Mirrors 02. I Talk To The Wind 03. Epitaph
04. Moonchild including The Dream and The Illusion 05. The Court Of The Crimson King including The Return Of The Fire Witch and The Dance Of The Puppets