お馴染み "It's A Small World" の人懐っこいメロディーがオルゴール風の可愛い音で奏でられる幕開け。ここで心を許したのが運の尽き。2 曲目以降はがらりと趣を変えて、打込み主体ながらピアノや弦楽器を効果的に挿入するなど細部へのこだわりが光る耽美的なテクノ・サウンドをバックに、ややハスキーで頼り無げなウィスパー・ヴォイスが浮世離れした頽廃的でゴシックな世界を紡いでいきます。物憂げに小首を傾げたポートレイトがぴったりです。全体的な雰囲気を解かり易く例えると、より内向的になった '80 年代の Mylene Farmer とでも言った感じでしょうか。ちょっと怖いですね。
ちなみに "La Chanson Des Vieux Amants" は Jacques Brel のカヴァー。いかにも気難し屋の文学少女がセレクトしそうな感じ。いや、あくまで勝手なイメージです。悪気はありません。4 曲目の "Das Modell" は Kraftwerk がオリジネイター。偏頭痛が似合いそうなテクノ・ポップです。
毎日聴きたいとは間違っても思いませんが、心が折れそうな時のショック療法用に常備しておきましょう。
【Track Listings】 01. It's A Small World 02. Jeannette 03. Les Cliches De L'ennui 04. Das Modell
06. He Toi 07. La Chanson Des Vieux Amants 08. Elle Se Promene 09. Sans Domicile Fixe 10. Sion's Song 11. Je Me Suis Devetue 12. Le Chien Mauve 13. Aime-Moi 14. A Children's Tale (Le Nuit Du Chasseur) 15. Les Jupes 16. Intrus