Pop Group とはなんとも人を喰ったバンド名ではありますが、商業的な音楽(または、業界)に対する批評的視座云々などと言う高尚な意味合いよりは、ある種諧謔的と言うか十代特有の、幾分前のめりの衒いと含羞が綯い交ぜになったジョーク、とでも受け止めた方が妥当な感じがします。
バンド名はともかく、やはり出会い頭の衝撃ということではこの 1st アルバムに勝るものはそうそうお目(耳)に掛からないと思います。時に篭りがちになったり、時に各楽器の隙間を縫うように立ち現れる感情過多なヴォーカル、それとは対照的にひんやりとした感触を持つジャズ風のピアノ、テクニカルなベース、そしてなによりダブの手法を援用することでバンドをより非ロック的な方向へ導くと共に、アルバム全体の印象を(クールネスを通り越して)殺伐としたものにしている Dennis Bovell のプロデュース・ワーク。勿論スリーヴのインパクトも絶大です。
全曲必殺必聴ですが、鋭利なギター・カッティングがカッコ良い "She Is Beyond Good And Evil" (アナログ盤には未収)、ベースとピアノの絡みがスリリングな "Snowgirl"、本作中にあっては珍しく「ロック」的なカタルシスを得ることの出来る "We Are Time" 辺りが特にお薦めです。
【Track Listings】 01. She Is Beyond Good And Evil 02. Thief Of Fire 03. Snowgirl 04. Blood Money
06. Savage Sea 07. Words Disobey Me 08. Don't Call Me Pain 09. The Boys From Brazil 10. Don't Sell Your Dreams 11. 3:38 (Bonus Track)