これ以前の作品として(?)私の手元には "This Is Your Bloody Valentine"、"Retrospective"、そして "Ecstacy And Wine" と各々題された CD があるのですが、すべてバンド側の了承を得ずに出されたものばかりで、内容は単なるシングル・コンピレーションのようです。
で、実質的なデビュー・アルバムとなる本作、曖昧でもごもごとしたヴォーカルは相変わらずですが、名作の誉れ高き "Loveless" と比較するとノイズ成分は随分控え目、全体的に地味な印象は拭えません。シングルとしてもお馴染みの 7 曲目 "Feed Me With Your Kiss" や、何度聴いても "Suicide" と歌っているとしか思えない "Sueisfine" など次作のプロトタイプと思しき疾走ナンバーもありますが、それでも "Loveless" から聴き始めたファンにしてみればなんとも素っ気ない作品に思えるかもしれません。まだまだ試行錯誤中とでも言うか、正直この時点では大胆なフィード・バック・ノイズの導入という手法が、果たして意図的なものであったのかどうか疑問に感じるほどです。
【Track Listings】 01. Soft As Snow (But Warm Inside) 02. Lose My Breath 03. Cupid Come
05. No More Sorry 06. All I Need 07. Feed Me With Your Kiss 08. Sueisfine 09. Several Girls Galore 10. You Never Should 11. Nothing Much To Lose 12. I Can See It (But I Can't Feel In)