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2012.08.17
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カテゴリ: 60's
VelvetUnderground&Nico



以前、King Crimson の "In The Court Of The Crimson King" を取り上げた際に、「ポピュラー音楽史上最も語られた作品のひとつ」と評しましたが、この V.U. の 1st アルバムも負けず劣らず人の口にのぼった作品です。と同時に、語られた(今後も語られ続けるでしょうが)頻度に反比例するが如く、セールスが捗々しくないことでもこれまた人後に落ちないのではないでしょうか。

私が V.U. を初めて知ったのは確か高校に入った頃でした。来日中の Lou Reed と当時新進気鋭の作家村上龍との対談が、何故か『ミュージック・ライフ』に掲載されていたのです。『ミュージック・ライフ』と言えば、『明星』、『平凡』と言ったアイドル雑誌の洋楽版のような雑誌で、(アーティストのルックスも含めて)ヴィジュアル重視の紙面作りが特徴であったように記憶しています。その雑誌になんとも奇妙な取り合わせの対談。すでに V.U. は解散していましたが、不思議なバンド名と鉄仮面のような(失礼) Lou Reed の表情は、初心な高校生の脳裏に快とも不快とも知れない引掻き傷を作ったのです。

その後しばらくしてレコードは購入したのですが、地方都市の高校生の手に負える代物ではありませんでした。なにしろ恐る恐る針を落とした途端流れてくるのが、まるで聴き手の期待を嘲笑うかのような脱力感満載のフォーク・ソング "Sunday Morning" ですから。但し、この曲、左チャンネルからわずかに聞こえるコーラスがちょっと怖いです。この声は Nico かなぁ。気持ちの良い日曜の朝に散歩してたら、知らぬ間に誰かに手を取られて仄暗い世界に引き摺り込まれそうになった、そんな感じです。

あっ、やっぱり書き出すとキリがなくなりそうですね。ノイジーで混沌とした "Heroin" や "European Son" と、ポップなロックン・ロール "I'm Waiting For The Man" や "There She Goes Again" が素知らぬ顔で平然と同居する面白さ。そして一部の方々からは鬼子扱いの、Nico が歌う "Femme Fatale" や "All Tomorrow's Parties" の美しさなくしてこの作品は有り得なかった、と私は思います。

【Track Listings】
01. Sunday Morning
02. I'm Waiting For The Man
03. Femme Fatale

05. Run Run Run
06. All Tomorrow's Parties
07. Heroin
08. There She Goes Again
09. I'll Be Your Mirror
10. The Black Angel's Death Song
11. European Son





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Last updated  2012.08.17 21:23:20
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