Mandalay の音楽を特徴付けているのは紛れもなく Nicola 嬢のヴォーカルです。聴き手の心を不安定に揺さぶるように細かく震える儚い歌声。強いて例えるなら Madonna の声から強さと言う強さを、アクと言うアクを全て取り払ったような声、とでも言えば良いのでしょうか。これはもうテクニックとしてのヴィブラートではありません。恐らく、レコーディング・スタジオが本当に凍えるほど寒かったのでしょう。もしくは、相方の Saul Freeman から延々とダメ出しを喰らいどうしようもなく心細かったに相違ありません。まあ、そんな与太話は置いておくにしても、これほどまでに男心をくすぐる歌声も珍しいのじゃないでしょうか。
ちなみに、打込み基本のエレクトロニックなディジタル・サウンドの中にあって、Brian Eno との競演でロック・ファンにもその名を知られたトランペッター Jon Hassell と、元 Japan のドラマー Steve Jansen のクレジットが目に付きます。もしかして、David Sylvian 人脈?
【Track Listings】 01. This Life 02. Flowers Bloom 03. Insensible 04. Another
06. All My Sins 07. Opposites 08. This Time Last Year 09. Kissing The Day 10. Beautiful 11. About You