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2012.09.30
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カテゴリ: 90's
Empathy



21 世紀に突入して既に 10 年以上も経った今、Mandalay の音楽をどれほどの人達が覚えているのか(と言うのも、とっくの昔に解散しているので)と考えると甚だ心許ないことになるのですが、かく言う私にしても彼女たちの残した作品が私の所謂「オール・タイム・ベスト」に入っているかと問われると、必ずしもそう言うわけでもないのです。でも、なにかの拍子にふと思い出すような仕方で、まるで少年期の甘酸っぱくも苦しい記憶を呼び覚ます風に、彼女たちの音楽は私の記憶の淵にしばしば浮かび上がってくるのです。

Mandalay の音楽を特徴付けているのは紛れもなく Nicola 嬢のヴォーカルです。聴き手の心を不安定に揺さぶるように細かく震える儚い歌声。強いて例えるなら Madonna の声から強さと言う強さを、アクと言うアクを全て取り払ったような声、とでも言えば良いのでしょうか。これはもうテクニックとしてのヴィブラートではありません。恐らく、レコーディング・スタジオが本当に凍えるほど寒かったのでしょう。もしくは、相方の Saul Freeman から延々とダメ出しを喰らいどうしようもなく心細かったに相違ありません。まあ、そんな与太話は置いておくにしても、これほどまでに男心をくすぐる歌声も珍しいのじゃないでしょうか。

ちなみに、打込み基本のエレクトロニックなディジタル・サウンドの中にあって、Brian Eno との競演でロック・ファンにもその名を知られたトランペッター Jon Hassell と、元 Japan のドラマー Steve Jansen のクレジットが目に付きます。もしかして、David Sylvian 人脈?

【Track Listings】
01. This Life
02. Flowers Bloom
03. Insensible
04. Another

06. All My Sins
07. Opposites
08. This Time Last Year
09. Kissing The Day
10. Beautiful
11. About You





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Last updated  2012.09.30 17:14:04
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