ほぼ同時期に登場してきたポスト・パンクのアーティスト達、例えば Bauhaus や Echo & The Bunnymen、Gang Of Four と言った人達の中でもとりわけ硬質で原初的な音が特徴。彼らの音楽を評する際、当時の音楽雑誌は「呪縛的」だの「呪術的」だのと言ったキーワードをよく使っていたと記憶しています。昨今の所謂インダストリアル・メタルと比較すると楽曲の構成はかなりシンプルだし、音圧もかなり低めですが、一語一語を対象にぶつけるようなヴォーカルを含めてひたすらノイジーに、しかしヒート・アップすることなくクールに音の塊を叩き付ける様は、成る程「呪術的」と言いたくなる気持ちも理解出来ます。冒頭の 2 曲、"Requiem" と "Wardance" の印象が強烈ですが、改めて聴きなおすと結構ダンサブルだったことに今更ながら驚かされます。
Ministry や Nine Inch Nails 等、後の世代への影響力は看過できないものがあります。その一方、セールスや一般的な(?)認知度と言う観点からはこれと言った成果は残せていないと言わざる負えません。2nd アルバム以降同じメンツが出たり入ったりの恒例とも言うべき頻繁なメンバー・チェンジ、何度も繰り返される長い沈黙期間、リーダーたる Jaz Coleman のサウンド志向の変化(と言うより端的に迷走振り)等が評価を辛くしている所以なのかもしれません。勿体ないことです。
【Track Listings】 01. Requiem 02. Wardance 03. Tomorrow's World 04. Bloodsport 05. The Wait