【1日1冊!】猿のごとく読み、人のごとく考える

【1日1冊!】猿のごとく読み、人のごとく考える

2018年08月26日
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【猿のごとく読み、人のごとく考える・その540・532冊目】
・紹介する本
・サノーさん一言コメント
「誰にでも秘密がある。ファンタジーとして扱えない深度で、人間とは、家族とは、夫婦とはなにかという問いに迫る」
【サノーさんおすすめ度★★★★★】
・ウノーさん一言コメント
「心と身体で、人は人として成り立ちます。それが矛盾したとき、愛というテーマが見えてきます」
・サノーさん、ウノーさん読書会
サノーさん(以下サ):まず、この本が出てから、すでに17年も経っていることに衝撃を受けた。
ウノーさん(以下ウ):大人のファンタジーだと思って気楽に読み進めたら「あらら、複雑な話だったのね」とびっくりしたた記憶が鮮明で、そんなに時間が経っていたとは、驚きでした。
サ:当然、当時と今とでは、読後感は異なる。
ウ:昔は、いまほど様々なジャンルの本なんて読んだなかったですから、脳科学や心理学の話もほとんど理解できていませんでした。
サ:いまも、理解できているとはいいがたいが、少なくとも昔の自分よりも、今の自分のほうが「切なさ」と「悲しさ」と「新たな希望」について、理解することが出来た。
ウ:「娘の身体に妻の魂が入る」この設定で、破綻しないリアリティーと「愛」というテーマにまで結びつかせる著者の「筆力」にも感嘆です。
サ:設定は「アイデア」で、それを物語として成立させるのは「実業」だ。
ウ:どんな優れたアイデアも、それが成立するためには「それを支える根拠」が必要なんですね。
サ:「人が人を好きになる。それは心か身体か」という疑問に対し「人は意識が好きなのか、肉体が好きなのか」という置換で、読み手に考えさせる。
ウ:これは、古代ギリシアの哲学者たちが、夜な夜な議論していたテーマです。
サ:「入れ替わり」を受け入れたあとの「夫婦」のコミュニケーションは、この「問い」を模索することになる。
ウ:そして「死」という概念をどうとらえるのか、というテーマに至ります。
サ:死んだのは誰で、生きているのは誰か。それをフィクションという手法で解き明かす、「傑作ミステリー」だといえる。
【了】





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最終更新日  2018年08月26日 08時42分28秒コメント(0) | コメントを書く


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