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久恒啓一

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福沢諭吉の国語に関する著作「文字之教」(明治6年)から以下抜粋。


 すべての文章はむずかしくして学者の作に似たるも、事柄(内容)は至極馬鹿らしくして、笑うべきものあり。元来文章と事柄とは全く別nものにして、つまらぬ事も、むずかしく書くべし(書けるの意)。大切なる事も、易く書くべし。難き字を用いる人は、文章の上手なるにあらず。内実は下手なるゆえ、ことさらに難き字を用い、人の目をくらまして、その下手を飾らんとするか、または文章を飾るのみならず、事柄の馬鹿らしくして、見苦しき様を飾らんとする者なり。
 今の世の中に流行する学者先生の文章というものも、その楽屋にはいって見れば、大抵、このくらいの趣向なるゆえ、少年の輩、必ずその難文に欺かれざるよう用心すべし。その文を恐るるなかれ、その人を恐るるなかれ。気力をたしかにして、易き文章を学ぶべきなり。


 むずかしい漢字さえ使わなければ、漢字の数は、二千から三千にてたくさんである。現に、自分のこの本は、漢字を用いたることばの数、わずかに千に足らざれどもひと通りの便利を達するには一向さしつかえがない。



現在の義務教育で教える教育漢字は880字、常用漢字は1945字であるから福沢の言う通りだ。また「事柄と文章は全く別のもの」という考え方がは、昨年私が書いた「図解文章法」の主張と重なっている。
福沢は動詞・助動詞・形容詞などの活用語は、カタカナを使うことを提案しているが、これは漢字で書くことの煩雑さを軽減しようとしたものだ。


福沢のカタカナ日本語論と梅棹のローマ字日本語論は似通ったところがある。





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Last updated  2006/01/03 07:56:41 AM
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