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久恒啓一

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尊敬する郷里の横松宗先生の追悼文を書き終えた。原稿用紙20枚ほどになった。ずっと残るものであり、私も気合を入れて先生のことを書いた。タイトルは「宿命を使命にかえて」にした。以下は、その最後の部分。


先生は私が中国東北部の吉林大学(長春市)の客員教授になるなど中国に関心が傾斜していくこと、福沢諭吉を中心に中津という町に関心が深まっていくことを喜んでおられたように感じている。
先生はさまざまな文化活動を実践したが、素晴らしいのはそれぞれの分野に後継者を育て上げたことだろう。包容力があって暖かい人柄の先生の市民への教育活動は、「塾」のような趣きがある。先生に薫陶を受けた多くの「横松塾」の塾生の存在は、文化の香りを強みにすべき中津という町にとっては、かけがえのない大きな財産だろう。
「文部省は竹橋にあり、文部卿は三田にあり」とは福沢諭吉の偉さを語った当時の人々の言葉だが、横松先生は同じような存在だったのではないか。
私はここ1年以上、主として明治生まれで、明治から大正、昭和にかけて各界で活躍した人物を顕彰した人物記念館を訪ねる旅をしている。具体的には後藤新平から司馬遼太郎までというイメージだが、大分県では、朝倉文夫・瀧錬太郎・重光葵・広瀬武夫といった人物群である。全国各地を訪ねてみると、風土が育んだ人物を風化させることなく、その仕事や精神を地域の財産として残そうとする動きも多いように感じている。
金谷の居宅の隣に建った先生の研究生活を支えた蔵書を集めた重厚な書庫は、中津の文化の光を消さないために、横松宗先生の点した松明(たいまつ)を引き継ぐための基地として残す手立てをいずれ考えるべきだろう。






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Last updated  2006/01/21 10:01:04 PM
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