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久恒啓一

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中津の母から2冊の本が送られてきた。
中津在住の二人の人の著書である。

小冊子版の「対談 平成のカゲキさん」は、最近病気で教育長を退任した影木壮一郎さんの本である。大企業のサラリーマン、中小企業経営者、市の教育長という公務員と3つの仕事を体験した人だ。52歳で夫人の実家の家業を継ぐために住んだ中津での17年間の記録である。
航空会社にいたこともあり、その時代の796回の飛行記録が前著「二幕と三幕の間」に記されていてその回数と記録魔ぶりに驚いたが、今回はそれが1089回に伸びていた。

対談では面白い部分もあるのだが、義父の大家朝司という創業社長の語録(会議の席上でしゃべったのを記録)が興味深い。
・世界に54億いる人間は皆「使命」を持って生まれてきているのだ。その使命を知らずに死んで行く人間が多い。与えられた使命を自分で探してみろ。
・会社が黒字になるとバカ社長たちはまず車を外車にする、次は自宅の増改築だ、その後は女に走る。
「一番大事なのは大工・左官だ。一人ひとりの大工・左官が喜んで飛んでくる会社になるべきだ」(この会社は建材会社)
・うちの会社は「屋根」を捨てたら成り立たない。絶対に瓦から離れたらダメだ」

・駄馬には駄馬の生き方がある。集団になれば、サラブレドにも負けない。

親しくしていた人の名前と当時の肩書きが全て記されているのは圧巻で、中小企業の経営者の交友関係の幅の広さがうかがえる。また会社の全社員の名前と肩書き、教育長時代の教育委員会、市役所、市議会、小中学校教諭などの名前も記されている。
自費出版の小冊子の中に関係した多くの人の名前を記して感謝の意を表し、関係者に配るというやり方は素晴らしい。


もう一冊は、松井義弘(昭和11年福岡県豊前市生まれ)さんの評伝「青春の丘を越えて 詩人・島田芳文とその時代」(石風社)である。福岡県に生まれた島田は、中津中学を経て早稲田大学に学ぶ。プロレタリア文学運動に身を投じ、民謡詩を経て古賀メロディー「丘を越えて」を初め、多くの大衆歌謡を手がけた。明治31年生まれの島田の評伝で、島田を通じて大正と言う時代を描こうとした書物である。故郷・中津の明治から大正時代の姿を知る機会にもなりそうなので読んでみたい。
松井さんは、「黒い谷間の青春 山本詞の人間と文学」「仏教救世軍の旗 真田増丸の生涯」「小川独笑伝 豊前近代民衆史」などの評伝を過去にものしている。





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Last updated  2008/01/20 01:24:26 PM
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