7本の悲劇

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2005年02月03日

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バイト帰りに不思議なものに出会った。

それは足

夜も更けて、テクテク歩く乙女の前になんと足が・・・

タコの足が・・・

なぜ。
足が

いわゆるゲソが・・・

恐ろしくてその場から動けなくなったのは言うまでもありません。

さらに恐ろしいことに、かなりプリっとしている。

フレッシュ・・・

なぜ、
新鮮

黒いアスファルトの上でそれは眩しいくらいにプリプリ・・・

確かに私がこの足と出会ったこのポイントは二つの大型
スーパーマーケットの中間地点、

だけれど、この時間はお店が営業しているような時間帯では
なくてよ

しかしながら、足はたった今まで他の7本とうねうねしていた
かのようにプリプリ・・・

いつまたうねうねするやもしれぬ、

今夜のおかず？

いい出汁とれる？

じっと身動きもせずに足はたたずんでいる。
今がチャンスなの？

手を伸ばそうと近付いたその瞬間、

不覚にもびくぅっとなってしまった。

びっくりしたの。

そして、ゲソを盗り損ねた女が手錠をかけられる姿を想像して
なんとなく罰の悪い気分になった。

ゲソ未遂

そんなのはいやだ。

何くわぬ顔でゲソをやり過ごした私の頭の中には、7本足の
タコを頬張る巨漢の女の姿があった。

あなた、それ7本よ。

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