オランダ・ベルギー(5)



フェルメール・コーナーに、もう1点彼の作品が展示されている。「小路」
である。

「小路」(1657-58年)

フェルメールの2点しか現存しない風景画のうちの1つ(もう1点は「デル
 フトの眺望」)。デルフト市内のどこで描かれたかについては諸説あり、
特定の場所を描いたものではないとする説も有力である。

他の展示室へ移動する。 殆どがルーベンスの作品である。

ルーベンス( Peter Paul Rubens・1577~1640年)

バロック時代を代表する画家であり、外交使節や美術コレクターとしても
活躍したルーベンス。1577年、両親の亡命先であるドイツで生まれた。ア
ントワープで修行を積んだ後イタリアで学び、マントバ公の宮廷画家とし
て、古典的な画法を基礎とした現実感覚溢れる手法を習得。母の死をきっ
かけに1608年にアントワープヘ帰郷してからは、アルブレヒト大公夫妻の
宮廷画家となった。隆々とした筋肉や豊満な女性、君主の堂々たる姿など、
 ルーベンスの特徴ともいえる豊かな色彩を用いた力強い表現方法はこの頃
 確立された。また、外交使節としても活躍していたルーベンスは各国の王
 侯からの信頼も厚く、ロンドンのホワイトホール宮殿の天井画や、スペイ
 ンにあるフェリペ4世の狩猟館トレ・デ・ラ・パラダの装飾画も手がけるこ
 ととなる。一方、助手との分業により多くの作品を描き、絵画のみならず
挿絵や自身の作品の版画化にも熱心に取り組んだことでも知られる。晩年
 は妻子の肖像画や風景画、風俗画を中心に、伸びやかで生気溢れる作品を
 残した。

「アリア・トリップの肖像」(1639年)

 1931年にアムステルダムに居を定めたレンブラントは、多くの注文を
 こなして弟子をとるようになり、結婚後には邸宅を構えた。 20歳にな
 る商人の娘を描いたこの肖像画は、邸宅購入の年に制作された作品である。

 光りを浴びて浮かび上がる女性は、女神のように高貴に描かれている。

アムステルダム国立博物館内のレンブラント作品で、一番有名な絵画は「夜
警」であるが、残念ながら撮影出来なかった。 壁面の一角を占める大作で、
美術書で目にする機会が多いが、やはり実物を目の前にして、その迫力に圧
倒される。

『小路』・フェルメール

05-01

05-02


『マリア・トリップの肖像』・レンブラント

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05-04

『Johanne Uitenbogaertの肖像』・レンブラント

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夜警・レンブラント へジャンプ

国立アムステルダム美術館出口



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出口に向かって左側に、八重桜が咲いていた

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再度表に周り、国立アムステルダム美術館を正面より撮影

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『青い服の娘』(1641)・ヨハネス・コルネリス・フェルスブロンク(原画は82x66.5cm)

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