オランダ・ベルギー(27)



マルクト広場から、徒歩で「ノートルダム大聖堂(アントウエルペン)」
に向かう。 この聖堂の鐘楼は高さ123mあり、世界遺産に登録されて
いて、旧市街地のどこにいても目に入ってくる。 ノートルダムとは、聖
母マリアのことである。

1352年に建造が開始され、1520年に完成したネーデルラント地方
(オランダ)最大のゴシック建築の教会堂である。

堂内では、有名なルーベンスの『キリストの十字架降架』(1612年)を見る
ことが出来る。名作『フランダースの犬』に登場することでも知られている。

この繪は、1794年ナポレオン軍がフランドル地方を侵攻の際、ナポレオ
ンの指示により、アントワープ市内の教会の祭壇画63点とともに略奪され、
パリに持ち帰られてしまった。 1805年ルーブルで行われたナポレオン
の結婚式の際には、この絵が飾られていたという。

その後、アントワープ市民のねばり強い返還運動により、1815年フランス
政府の返還が決定した。繪画を持ち帰ってきた馬車を見た市民は教会の鐘を
一斉に鳴らし、熱狂して祝ったという。

堂内のステンドグラスは、16世紀から20世紀のものまでいろいろで、何
とも美しい。 パイプオルガンも創建時のものと、現在使用中の新パイプオ
ルガンがある。

 -つづく-

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