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なぜか人が少ない納沙布岬灯台
9月12日5:30、曇り空で霧が少し出ているが天候は回復傾向の様子。
ライダー用サイトはパークゴルフ場の跡地だ。コースにバイクを置くことになっており、すぐそばにテントを設営できるから安心である。ゲートは20:00に閉まり、7:00に明けられる。
管理人さんは受付のある建物に住んでおり、そこで食事もできる。

今日の大きな目的地は納沙布岬であるが、それほどの期待はない。単に最東端である。しかしなぜ目指すのか。
その後に霧多布まで行こうと考えていたが、時間切れで断念した。

朝食は昨日買ったパンと野菜ジュースである。

レフボンというパン屋さんである。大手の菓子パンよりは価格が高いが、このパン屋のパンはどれもおいしいかった。

まずは風蓮湖に伸びる砂州に行ってみる。地名では走古丹というのだろうか。この砂州の上に小さな街があるのには驚く。
「三匹の子ぶたの家」と呼ばれている場所。歩いて海岸まで行ってみた。

波消しブロックの上にいるのは、オジロワシではなかろうか。私は無知に違いが、関東では滅多に見ることのできない大型の猛禽類である。標準ズームの80mm換算でもこんなに大きく撮ることができる距離にいる。

拡大してみると、やはりそのようである。

飛び立ってからの画像。

拡大すると、やはりオジロワシのように見える。自信はない。

子ブタの家の屋根にはカラスがいる。かなり疲れた羽色をしているのが哀れに見える。

花も撮ってみる。フウロソウの仲間。

進入禁止ではない道が続いているので行ってみるが、ダートとコンクリートの路面が不規則に現れる。コンクリートの路面は防波堤とか防潮堤と言われる構造物の天端のように見えるが、よくわからない。ダートではキャタピラ跡のような細かい凹凸のある個所があり、大変不快でユックリでしか走ることができない。また、砂のような個所もあり、バイクでは要注意である。
やっと来たここが行き止まりである。

右手の砂の凸部にバイクで上がってみた。うまく上がることができたが、もうこんなことはしないようにしたい。この重さのバイクでタイヤが砂に埋まったら、一人ではどうすることもできないだろう。写真の左下が上の写真の行き止まりである。水面の奥に見えるのは春国岱の先端と思われる。

今思うと、よく行ったなぁと反省混じりの思いがいっぱいになる。
反対側に回って春国岱に行ってみる。こういうところでもゆっくりしたいものである。

いよいよ、納沙布岬に向かう。
納沙布岬には、二回目の北海道キャンプツーリングの1995年に訪れている。8月25日に釧路のシラルトロキャンプ場に泊まって、サルボ、細岡の展望台で釧路湿原を見、トドワラを経由して「根室市キャンプ場」に泊まったと記してある。そして、テント設営後に夕闇の中を納沙布岬まで往復している。往路復路で異なる道を走ったことも記憶している。が、今は無いと思われる根室市キャンプ場がどこにあったのかがわからない。
根室市街地を抜けて岬までバイクで走ると、こんなにも距離があったかなあと感じる。岬までは半島の北側を通ったが、右側が牧草地、左側が海という最高のロケーションであり、この半島だけでも立派なツーリングが成り立ってしまうような気がする。
岬に近づくにつれ霧が濃くなり、霧中の納沙布岬に着く。ここで昼食のパンを食べたので1時間近くいたが、灯台を訪れる人はあまりいない。ほとんどの人が飲食店の並ぶ広場に留まっているように見えた。このような天候というのもその理由なのだろうか。
風が強く、ヘルメットのシールドには塩がこびりついている。メガネやカメラのレンズも同じ有様である。
サスペンションが板バネのジムニーの旅人と少し話をした。愛媛県から高速道を使わず観光地を回りながらここまで来たのだという。伊勢神宮、白川郷、奥日光などの名前が話に出てきた。こだわりの旅であり、何か通じるものがあった。これから知床に向かうという。

灯台の向こう側に行ってみた。海面が霧の中に消え、歯舞の島影は全く見えない。

岬からは半島の南側の道を行く。こういう廃校になぜか魅かれてしまう。人口減少や少子高齢化が進んでいるという時代の流れや昔日の光景を想像してしまうのである。

本当は漢字の地名であるが、ひらがなで書くと面白い。ここには鉄道もあったという。

道路から見えた水面の近くに行ってみる。なぜかこのような風景にも魅かれてしまう。私の日常ではこのような風景には巡り合うことは絶対にない。
霧の上には青空が見える。

昆布盛の漁港にも寄る。大きな港である。海面に切れ落ちた断崖が印象的だ。こちら側は霧が全くない。

次は落石灯台に向かう。1995年にも根室キャンプ場を出てから、車石を見学し、この落石に来ている。丸太を横に並べた木道を歩いたことをはっきり覚えているが、灯台を見た記憶がない。

今日は灯台を見てから、少し迷ったが散策路を西のほうに歩いてみた。断崖絶壁が続く。

カモメは風に乗るのが上手い。

一度下ってから上り返すところまで着た。

歩道が西方の赤白のポール(地球環境モニタリングステーション落石岬)


もうすっかり日は傾いている。

灯台への往復では人慣れした鹿を多く見る。

少し暗がりの中を走り、 コープさっぽろ べつかい店で買い物の後、キャンプ場に戻る。今日は温泉に入ることができる。
別海町ふるさと交流館内の温泉はモール泉という植物成分が多く含まれた泉質である。浴室も広くて露天風呂もあり、居心地が良い。ついつい長湯になる。
今日の夕食は昨日と同じ日本酒と生野菜、そして鶏ムネ肉とチーズである。楽園には程遠いが、心地よい連泊の日々が続くことになる。日常を忘れるというのはこういうことを言うのである。

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