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【 横濱コレクターズモール 】
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営業時間 11:00~19:00
日曜・祭日11:00~18:00
定休日 水曜日

〒231-0023 横浜市中区山下町1番地
シルクセンターM1F
045-651-0951

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2005/10/21
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テーマ: カレー(3766)
★★★渋谷ムルギーへの行き方と、店内での生き方★後編★★

はいどーも!胴も!腕も!足も!前頭葉も!脳下垂体も!
・・・・・・って感じで、おまたせしました。

「ムルギーカレー玉子入り」を注文したまま1ヶ月経過してしまいました(笑)

いろいろな方から、後編を早く書けっ!とリクエストされたり、脅迫されたりしました。
あれから結構経ってますから、是非もう一度、 【 前 編 】 を読んでから後編に臨んでください。

****************************************************************************

mu001

しかし、ナゼこの店に来店する客には、食べたいものを選ぶ選択権がないのか?

ここ(印度料理ムルギー)の独裁者が客のオーダーを勝手に決めているようだ。

独裁者はダレだ?
足元に小銭とか落としたらわからなくなってしまいそうな薄暗い店内を見回す。

さっき私のオーダーを誘導尋問で勝手に決めたおばちゃん?

レジを打っている若いお姉さん?

違うな・・・違う。

あっ!・・・いた!アイツが独裁者に違いない!!

・・・先程から厨房で大きな鍋をかきまわしているおばあさん!
ぶかぶかの前掛けをして身長150cmもないであろうその小柄な姿は
スターウォーズに登場するヨーダのようにもみえる。

将来、私が出馬することがあったら、公約にはぜひ

渋谷の街から独裁政権を排除しようと心に決めた。

ところで『ムルギーカレー玉子入り』ってどんなのがでてくるんだろう?
まぁ、カレーライスにナマ玉子か茹で玉子がのっかってくるんだろう。
安易に想像できる。
カレーといえば、どこで食べても大抵、外さない料理で無難に食べる事ができる。


例えば中野ブロードウェイ2階の「大竹まこと」みたいな顔した店主のカレー屋みたいに・・・
オット!これ以上はやめよう(笑)

しかし、レトロな店内のインテリアだ。
人間の背丈ほどある巨大なエアコン。
テーブルもイスもかなり年季が入っている。
小林旭扮する渡り鳥がギター抱えてあの扉から入ってきそうな雰囲気だ。

「はい、玉子入りね・・・。」

カウンターにカレーを置きながら厨房から、
おばあさんがうめくように言った。

しかし、店員の反応はなかった。

別におばあさんが無視されていたワケでもないし、
黙秘権を行使していたわけではないと思うが・・・。

フロアでは強制的にオーダーを決めたおばちゃんも、
おねえさんもあいにく接客中だった。

たぶん、あれが『私のカレー』だろう。
数メートル先のカウンターの上にポツリと置かれている。

アレっ!?変だぞあのカレー!
飛び出してる!? 立体的!? 山脈!?

ラ、ライス・・・ライスが立ってる!!

m003

電子炊飯ジャーのCMで、「ふっくらお米が立ってる」なんてフレーズはよく耳にするが、
今、オレの前方数メートルに鎮座してるカレーは、ライスの部分全体が薄っぺらい二等辺三角形で
空高くそびえ立っているのだ。

「何アレ?」あれが強制的に注文させられたカレーか?

オレに対する嫌がらせか??・・・カッコ良すぎるオレにジェラシーか?

店内イジメか?・・・初対面の人たちにイジメられてるのか?

なんかの罰ゲームか?・・・オレはナニかのゲームで負けたっけ?

しばらくして、おばあさんはノソノソ厨房から出てきた。
カウンター上に置かれた私のものであろう『ムルギーカレー玉子入り』を
両手で持ち上げた。

そして、私の座っているテーブルに向きをかえて歩いた。

・・・歩いた。

・・・歩いてる。

・・・歩いてるんだよな・・・たぶん?

超高速撮影された映像みたいに、すごいスローモーションを見ているようだ。

ヨーダばあさんの歩みは遅い。遅すぎて動いてるように見えん!

牛歩戦術を使ってるのか?長い瞬きをしても目に映る映像は変わらん!

身長150cmもないであろう小さなおばあさんは、腰が曲がっている。

おばあさんの両足を持って振り回し、空高く放り投げたら、
ブーメランのごとくグルグル回り、元の場所に戻ってきそうな感じがする。

(注:お年寄りは大切にしましょう!!)

かなりの前傾姿勢で、航空力学的にみても摩擦や空気抵抗を受けにくい
前屈スタイルであるが、物理学をもくつがえすがごとく遅い。

これでは、せっかくのカレーも冷めてしまう。

もし私のテーブルに来て、

「はい、『冷やしムルギーカレー』おまちどうさま」

とか、のたまわったら
おばあさんを全米空手チャンピオン・チャック・ノリスにみたてて、
ブルース・リーのごとく三連回し蹴りを顔面にきめてこの場でK.O.してしまおう。

(注:ホ、ホント、お年寄りは大切にしましょう!!みんな頼むよっ!)

いっそのこと、ギルモア博士のところにおばあさんを連れてって、
サイボーグ009みたいに『加速装置』を付けてもらったよさそうだ。
そうすれば瞬間移動も充分可能になるだろう。

(注:むやみにおばあさんをカスタムしたりチューンナップすることは
   法律で禁じられています)

オレも座って見てるのもなんなので、席を立って両手を広げ
受け取りに行こうかと思ったが躊躇した。
なぜなら、ウエイトレス40年(予想)のおばあさんのプライドを
傷つけてしまう恐れがある。

私はおばあさんを正面から見守り、心の中で応援することにした。

「ルークよ、フォースを使え・・・。」

「エっ!?」

今、ヨーダばあさんが言葉ではなく私の心の中に直接話しかけてきた。
しかも、永井一郎による日本語吹き替え版でだ。

これがテレパシーというやつか?
これがジェダイの騎士のフォースなのか?

「あなたはやっぱりヨーダだったんですね?」

そうか、フォースの力でカレーを、いや、おばあさんごと
引き寄せればいいんだ!

私は目をつむり、眉間のあたりに全神経を集中してみた。

「おばあさんの足がサイボーグ009島村ジョーみたいに速くなれ!」

確かな手ごたえがあったので、目を開いた。
するとのろのろ、よぼよぼ歩いてたヨーダばあさんは・・・・。

やっぱ、たいして進んでいなかった、トホホ・・・。

よく考えたら、オレは『ルーク』って名前ではないし、
ジェダイの騎士ではなくただのサラリーマンだった。
だから『フォース』って力も持ち合わせていなかったのだ。

私はまた無言のまま、正面からおばあさんを見守った。
もうすぐ、私のテーブルに無事到着しそうだ。

薄べったく尖ったライスがサメの背びれのように見える。

♪ジャージャン、ジャージャン、チャラララ~♪

オレの頭の中で『ジョーズ』のテーマが流れた。

「サメがっ!人食い巨大サメが!!誰かー助けてーっ!神様、仏様、スピルバーグ様っ!ギャーっ!!」

「はい、『ムルギーカレー玉子入り』お待ちどう。」

おばあさんはしわがれた声でいうと、目の前にカレーを置いた。
湯気とともに、カレー独特の香辛料の香りが鼻腔の奥を刺激する。
(ああ、オレはカレーを食べるんだ)
もう、脳内はカレー・モードに切り替わっていた。
さて、スプーンはどこにあるのかな?

「あっ、今、スプーン持って来ますね・・・。」

『ナ、ナニーっ!!また、今の牛歩戦術で、スプーン取りに行くんかいっ、ばばあぁぁぁぁぁぁ!!』

あんたはヨーダ(用だ)じゃなくて、『用ナイ』だよ!
オレにカレーを喰わせろ~っ!!早く~っ!!

「あ、おばあちゃん、いいよ、私やるっ!」
・・・そう言って助け舟を出してくれたのは、誘導尋問おばちゃんだった。

・・・こうして、やっと強制的にオーダーされた『ムルギーカレー玉子入り』を
食す事ができる環境が整った。

ペーストというより、スープ状に近い黒っぽい[カレールー]。
ジョーズの背びれのごとく、天高くそびえたった[ライス]。
ゆで卵のスライスにB級スプラッター映画のごときブッかけられた[ケチャップ]。
江戸むらさきかと思った[マンゴー・チャツネ]。
これらが『ムルギーカレー玉子入り』を形成している。

ライスを恐る恐る崩す・・・(勢いよく崩すとカレーがベチャッと跳ねそう)
肉も崩れ、野菜は跡形もなく煮込まれたカレールーに付けて、口へ運ぶ。
ちょっと酸味のある口当たり・・・。
喉のあたりが少しヒリヒリするような辛味。

「うまい!(表現力なくてゴメンなさい)」

和風のカレーともいえず、印度風のカレーともいえず、洋風のカレーともいえない
なんとも不思議なカレーだ。
ゆで卵も、その上にかけられたケチャップもこのカレーにはマッチしている。
どのタイミングで口に入れたらいいのか判らないマンゴー・チャツネの
甘みは途中の箸休めにちょうどよい。

そんなに時間をかけずに全部たいらげてしまった。

一気にコップの水を飲み干して席を立つ。
レジで清算してるとき、さっきのおばあさんは元のポジションで
もくもくとからくり人形のごとく大きな鍋をかき混ぜていた。

・・・・しかし、この店には『謎』が多い!また来て謎を解き明かしていく必要がある。

m004

●●●●●次回、『印度料理ムルギーのひみつ』に続く●●●●●





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最終更新日  2005/10/22 01:32:23 AM
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