HRS趣味の部屋♪

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2004.11.26
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「中から何の反応もないね…?」
恵美が不安そうに山本の顔を覗き込みながら言うと、山本は険しい顔をしながら、恵美と船越のほうに振り返り、
「…少し…離れて…これから、このドアを開けるから…」
と、押し殺した声で2人に告げて、ドアに鍵がかかっていないことを確認してから、勢いよくドアを開いた。
 中は、異臭が満ちていて、山本の表情は一瞬ゆがむが、すぐに戻し、外からの光が入らず、暗くなっている部屋の奥に向かって、
「おい!誰かいないのか!?」
と、大きな声で呼びかけた。しかし、部屋の中からは、外から呼びかけたときと同様に全く反応がなかった。
「2人は、ここで待っていて…何かあったら呼ぶから…」
と、なるべく気持ちを落ち着かせながら2人にそういって、部屋の中へと入っていった。


「ん?…これで…いいのかな?」
そういいながら、スイッチを入れ部屋に明かりを灯した。
「ふう…とりあえず、これで大丈夫だ…こ、これはっ!?」
部屋が明るくなり、さっきまでははっきりとしていなかった、臭いの正体が、明らかとなった…人の死体…おそらくは、主催サイドの人間だと思われる血まみれの死体が2つ…。
「くっ…」
2つの死体に息を飲んでいると、奥のほうからうめき声のようなものが聞こえてくる。かすかに、山本の名前を言っているように聞こえ、山本は、その声の元に近づいていった。





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最終更新日  2004.11.26 06:30:39
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