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2019年07月21日
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テーマ: 史跡めぐり(507)
​​​​​​​官衙(かんが=古代の役所)シリーズ第3弾。
今回は、​ 上岩田遺跡 ​からおよそ2キロ離れた、大刀洗町にある国指定史跡「下高橋官衙遺跡(しもたかはしかんがいせき)」に行きました。

こちらも​ 小郡官衙遺跡 ​と同じく、律令制度の確立した奈良時代の「筑後国御原郡(みはらぐん)」の郡衙(ぐんが=郡の役所)の遺跡です。


​ 小郡官衙遺跡 ​は8世紀(700年代)中頃から、鉄の矢じりなどの武器が多量に出土し、軍事的性格が強くなり、郡衙としての役割が変わってきたようです。

一方で、こちらの下高橋官衙遺跡は8世紀中頃からの出土品が多いことから、この頃に御原郡衙が小郡官衙遺跡から下高橋官衙遺跡のほうへ移ったと考えられています。



遺跡の全体像です。

)倉庫がコの字形に並んでいたようです。
こんなイメージです。


現在の様子はこんな感じです。
ん?「何もねーやん」的なことが聞こえる気がしますが、奈良時代を想像して雰囲気を楽しむものです。




「倉」と呼ばれる高床倉庫には、 租 (税の一種)として集められた米が収納されていました。
「屋(おく)」と呼ばれる倉庫には、 ​出挙​ (すいこ)に用いられる稲穂が収納されていました。

出挙(すいこ)とは、役人が春に強制的に農民に稲を貸しつけ、秋に利息をつけて返させるという鬼制度です。公出挙(くすいこ)ともいいます。

今風に言うと、

農民「いや、いらないんすけど」
役人「いいから、いいから。秋になったら150円にして返してね」
農民「えぇ!」

そして、秋になると…、

!」と、ムチを持って登場…。

このような様子が 山上憶良 (やまのうえのおくら)の「 貧窮問答歌 (ひんきゅうもんどうか)」に記されています。

出挙以外にも、もちろん、租・調・庸といった税や労役もありました。
このように奈良時代当時の農民の生活は非常に厳しく、自分の土地(口分田=くぶんでん)を捨てて逃げ出す農民も多かったようです。​​​​​​​

続きまして、こちらは郡庁・曹司院跡です。


全体像の右側。こちらでは郡の政務や儀式、宿泊施設、給食施設などがあったそうです。郡庁・曹司院の発掘は部分的にとどまり、まだわからないことも多いそうです。

そして、この下高橋官衙遺跡にはなんとアトラクションが!!
それがこちらです。


どう考えてものぞいてみたい



「れきしびじょん」というアトラクションです。

何が見えるかは実際に行って確かめてみましょう

そろそろれきしびじょんのフィルムも張替え時かな、と思いました。

古代小郡を巡る官衙遺跡シリーズ、夏休みの自由研究の題材にいかがでしょうか?




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Last updated  2019年07月21日 18時42分50秒
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