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未来(みき)miki

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February 10, 2007
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カテゴリ: my life
たばこが渡された。




僕はどんな気分だったろう。もう10年以上前の物語。僕にとっては葬り去りたい過去。
誰にも知られたくない思い出。
でもそんな経験の上に今の僕が形成されたのだと思ったとき、それは夢ではなかったことを再び僕は思い出す。

今、日本という家族のいる土地へ帰り、何事もなかったような平凡な生活をおくっている。
こんな過去を暴露するのは苦痛以外のなにものでもないかもしれない。
それでも、そこで経験したさまざまな考え、そこで出会った人々は、僕の中で現実の記憶として根付いている。

コレクショナル・ファシリティー、いわゆる刑務所に入りまずはじめに裸にさせられシャワーを浴びた。その後、僕はカウンセラーの元へつれられる。

”今、どんな気分か”
”タバコをすうのか”
「あんまり…」と答えると、彼女は「とりあえずもっとくと損はしないから」という風なニュアンスで僕にたばこを二箱手渡してくれた。

たばこの葉っぱが入った袋と、その葉っぱを巻く通称「バンブー」という紙。巻くとバンブー(竹)の様に細長くなるからその名前がついたんだろう。

施設の中の同じ部屋にいる人たちからバンブーの巻き方を教わった。
つばを紙の片端に適度につけて、中に葉っぱをいれて巻く。
もちろん手作りだからフィルターもない。
火をつけて吸うと、フィルターがない分、のどに刺激がからみつく。

同年代だし、話すと人見知りの僕も少しずつ彼らと打ち解けていく。
麻薬でつかまった人たち、他にはどんなことをした人がいたっけ。
でも、僕の様な人はいなかった。


それは僕にとっての審判だった。
僕の様な人… 罪名「child abuse」子供虐待。
この言葉を口にしたとき、たいていの人の目つきが変わる。
そこで「いったいどんな事があったんだ?」と長々とした会話が始まる。
「 I touched tenth years old girl's body 」10歳の女の子の体を触りました。

「 Did you do it? 」セックスしたの?
「 No! 」 
おっぱいはどうだったのかとか、興味のある人はそんな質問をなげかけてくる。
でも会話の終了に決まって彼らのいうセリフは「誰にもこのこと(child abuse)を言うんじゃないぞ」だった。
僕のことを心配してくれていた。なぜなら僕がこのことを他の人に話せば、僕はただでは済まされないだろうから。

隣ベッドの同じくらいの年齢の麻薬密売人とも、何日も一緒にいると仲良くなる。
最初はそれぞれの罪名、第一印象でそのひとはこうなんだろうなと思っていたのが、一緒にトランプゲームとか会話をするうちに、その人にも家族がいて、優しさがあって、葛藤があって、自分とそんなに変わらない人間だということが分かってくる。










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Last updated  February 10, 2007 09:03:24 PM
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