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2010.12.21
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カテゴリ: 偉大な教師達
N先生の国語の授業の特徴の1つは、子供達に「考えたい」と思わせることでした。

例えば教科書に載っていた「空を飛ぶクジラの話(題名は忘れました)」の授業のときです。
『クジラが空の上から町を見たとき、何が見えたと思う?』と聞くのです。
『はい』と一番に手を挙げたのは、Mさんでした。彼女は幼稚園のときのクラスメイトでピアノが上手な女の子でした。
Mさんが具体的にどう答えたかははっきり覚えていませんが、N先生は彼女の意見に
『さすがMさん。なんだか町から音楽が聞こえてくるみたいですね!』といって褒めたのです。
そんな調子で、手をあげて答えた意見に対して全て「N先生がどう感じたか!」「その意見がいかにその生徒の特技や長所から生れた発想か!」を言葉短く且つ的確に褒めてくれるのでした。

そのうち「先生に褒められたい」といった雰囲気が教室を支配し、生徒皆が『はい、はい!』と手を挙げます。
授業は一気に活気付きます。


今度は子供達は「いかにクジラの気持ちになれるか!」の競争に入っていきます。
そしてまたその1つ1つの意見の「すばらしいところ」を的確に指摘して褒めてくれるのでした。

やがてチャイムが鳴って授業が終わるのですが、まだ生徒は先生の机の周りに集まって自分の意見を聞いてもらおうとしました。
でもN先生は『みんなありがとう。先生もみんなの意見をすごく聞きたいけど、残念ながら国語の時間は終わりました。また明日の国語の時間にみんなの意見を教えてほしいから、家に帰ってしっかり教科書を読んでクジラの気持ちになってあげてね。』といって生徒を席に戻すのでした。
その日は家に帰って何回も教科書を読んだことを今でも鮮明に覚えています。
そして私はあのときから読書をするようになったのです。





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最終更新日  2010.12.22 01:30:52
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