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2018.01.22
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カテゴリ: 小説/物語
冬休みの家族連れで賑わう動物園の食事ができる休憩所で1人の子供が大泣きしながら弁当を食べている。
その子を大泣きさせたのは私だ。

その私はあまりの驚愕からくる落胆ぶりに、周りへの迷惑へ配慮できる精神力は無かった。
どう思われてもいい。
どんなに迷惑がかかってももう成す術が、、、
いや、抗う気力が無かった。

しかし、
そんな私たちに世間というのは温かかった。

見知らぬおばさんが近づいてきて、まーちゃんに声をかけてくれる。

彼が泣きながらも「お母ちゃんが作ってくれてん。」と言う。
言葉にそのおばさんは「お~そらよかったやんか。お~美味しそうなお弁当なや。よう噛んでゆっくり食べや。な~んも心配せんでもええからな。」とまた涙を拭いてくれる。

そのおばさんの登場に、まーちゃんの泣き声は少しずつ収まっていく。
「ほなな!」と言ってまーちゃんの肩を優しくポンポンと叩いたおばさんは、立ち去り際に私の肩もポンポンと軽く叩いてくれた。

私はそのおばさんにお礼を言うこともできなかった。
しかしなんとか立ち去るおばさんの背中に向けて、椅子に座ったままではあるが一礼だけはした。

そして顔を上げたとき周りを様子が目に入った。

子供を連れたお母さんたちは、そんな私にニコっと微笑んでくれたり、「大丈夫。分かってるから気にせんでええよ」と言わんばかりにうなずいてくれたりした。

母親というものは、
見知らぬこんな私にさえも、
何と優しく慈悲深いものかとこのとき改めて思い知らされた。





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最終更新日  2018.01.22 02:18:25
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