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2021.08.22
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カテゴリ: 問題提起
それからしばらくは何とか次男の迫害を回避していた三男だったが、小学6年の春から生活が一変する。

長男が進学のために上京しすして家を離れることになったのだ。
次男は自分より強いものにはとことん弱い。
なので5歳も年上の長男に逆らうことはしない。

長男は自分の機嫌が悪いときは平気で三男を殴ることがあったが、もうそれは片手で数えることができる程の回数で、日ごろは陽気な人間だった。
なので長男は次男が三男を迫害することを許さなかった。

しかしその長男がいなくなるのだ。

長男がいなくなることを次男は『天下』と呼んだ。

長男が家を出た日から、三男の次男に対する警戒はそれまで以上に厳になった。

それで何とかやり過ごしてはいたので、物理的な直接打撃を与える機会が少なくなった次男は、言葉で三男を迫害して楽しんだ。

これも例を挙げればキリがないので、次男の三男に対する呼び名だけ紹介しておく。
『ウジ虫!』だ。

三男はフジオという名前だった。
『お前はウジオや!ウジ虫や!』と言って言葉での虐待を楽しんだ。
そのうちそれに『弱いくせに!』が付随することになり、常日頃から『おいウジ虫!弱いくせに!!』と呼んだ。
そう呼ぶとき次男は必ず歯を噛みしめた状態で発音した。
単語だけでなくその発音でも三男を侮蔑するのだ。

たとえば2人でテレビを見ていたとする。
三男が笑って楽しんでいたら、必ずCMに入った時点で次男は『おいウジ虫!何笑ろてんねん!弱いくせに!』と歯を噛みしめた状態で侮蔑して悦に入る。

もちろん親の前ではそんなことはしない。





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最終更新日  2021.08.23 00:39:33
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