天宮  -描かれた限界-

天宮  -描かれた限界-

Sep 2, 2006
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複雑な表現はできないけれど、そこには道がいっぱいあったんだ。
どんなものかは考えもつかない、果たして道と定義できるのかさえ分からないような道らしき道ではないが、それはやっぱり道だったと思う。

見ていても切なく締め付けるような、色褪せて、そして光り輝く道だった気がしたんだ。

そのたくさんあるうちの道の一つは周りに木も草も、なーんにもない本当にただ1本の道だった気がする。

そのたくさんあるうちのまた別の道の一つは海の中にあって見ただけで魚らしき生物や海草、海の中で見られるものが浮いていて、その周りにはちゃんと海水らしきものが包み込んでいる中に揺ら揺らと今にも途切れそうで、でもしっかりと先に続いていた道だった気がする。

そのたくさんあるうちのまたまた別の道の一つは地底深くマグマが常に流動し続けているところに、不意にポツリとただそのエネルギーもまったく受け付けない、別の次元からそのまんま切り取られてきたようなマグマの上に最初からあるようなそのような道だった気がする。

そのたくさんあるうちの更にまた別の道の一つは空高く限りなく雄大な万物があっていいのか分からないとにかく広大で優雅な空の中に、まるで、その道には羽がついているようにただ、ひらひらとあっちにいったりこっちにいったり定まっていない中でもしっかりとその先には周りの雰囲気とまったく違う光の光景がはっきりとあるように感じ取れる、まさに空の中の最も繊細で可憐でそれでいて逞しい道だった気がする。

そのたくさんあるうちの一番強く心に未だに響き続いている道のただ一つは周りにたくさんの暖かいものに囲まれて、常に自分以外の何か別のものからの視線を感じるけれど、それは決してすべてが冷たいわけではなく、時には優しく、時には冷たく、そして時には共感するべくその視線のような鋭い、恐ろしそうであるが元にはしっかりの質の詰まった実際にこの現実にありそうで、でもなかなか見つからない、でもみんな必死に探しているような道だった気がする。

いや、だったはずだ。



深い意味はない。

ただ思っただけ。

現実味もまるでない。

でもただ思っただけ。

誰にとっても真実は優しくはないけれど、その真実に優しさが含まれているのを、ただ虚ろな心と、力の篭らない躯からひたすらに必ず迎えるべき未来にほんとちょっぴり淡い期待少しお祈りしてもいいんじゃないか。

きっと現実は裏切ってくれてしまうのだろうけど、希望を見るのを止めてしまうのはきっと面白くないんだろ思う。

今まで精一杯生きてなくても、夢を見る権利は誰にでもあるはずだ。

ふと、そんなことを心の中に思い立った。

ただ・・、それだけ。






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Last updated  Sep 3, 2006 05:01:53 AM
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