迷子の大人たち

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2011.06.11
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カテゴリ: ねはんの里
さ、今日の話は興味ない人にはちっとも面白くないぞ。

ま、いいや。


安い、と言われた。

私の胡散臭いキャラクターが安っぽいと言うのではない。うん。ま、確かに安っぽいけどな。うるせーよ。

最近ある出会いがあった。それは南国市でイチゴとガーベラという花を生産販売している くま農園 さんと知り合ったことだ。

ご主人の大久保さんは南国サービスエリアで土日ごとに奥さんの実家のイチゴや知り合い農家の生産物を販売している。

ばかりでなく、ご主人は高知県大手のスーパーで販売に携わった経験から農家向けの営業コンサルの仕事も引き受けているのだ。

彼と知り合いになったのは我ら新規就農のユル農メンバー、名古屋から来た猪木好きのM氏、ドMのM氏の紹介による。



生産現場を見ないと物は売れないと言うのだ。その心意気に打たれた。でも今はちょっと委託販売に出せるお金が足りなかったのでひとまず延期。いずれ必ず、の約束をした。

一度目にねはんの里に奥さまとお越しいただいたのが今週火曜日。そして二度目が昨日。

そのたった三日間に私のブログをコツコツと読んで下さり、またネットやスーパーで卵のマーケティングまでこなしていた。

だから卵の知識量もあるし、どういう卵が幾らくらいなのかという相場も大体頭に入っているようだった。スゴイ人だ。

で、安いと言うのだ。私の卵の価格が。

確かにネットで放し飼い有精卵なら一個100円以上が当たり前の世界。

更にうちの場合かなり安全にこだわった飼料で高価なものを使っているし、放し飼いの運動場も恐らく一羽当たりの広さは日本でもトップクラスかも・・・・・

これは自己満足に過ぎないが、これだけ生真面目に鶏の管理をしてる養鶏家は余り居ないと思う。大体が小屋建てて周りを囲って水引いてエサやって、後はホッタラカシ。

うちは更に菌体の愛媛AIちゃんを定期的に床に撒いて鶏舎の環境、鶏の腸内環境も整えているし、水環境を調整することで天然のバクテリアを摂取できるようも気を配っている。

際立っていると自己分析しているのが、卵の鮮度に最も重要な緑の葉っぱを食べさせることにはとても気を使っている。

卵の品質を数値で判定するのに ハウユニット

この基準を簡単に言うと、卵の大きさ(重さ)に対して割卵時の卵白の盛り上がり(断面高)が高いほど品質が良いということになる。

つまり、一般に言われているような黄みの高さは卵の品質には関係なく、白みで測るのが玄人では常識なのだ。

そして、この白みがこんもりするには緑餌、つまり草をたくさん食べさせてやればいい。これも常識。

だが、それができない。何故なら、

鶏は草より高カロリー・高タンパクな穀物など与えた飼料を好む。つまり飼料を充分に与えている限り草を余り食べてくれない。



また、仮に草をたくさん食べさせようとしても、ねはんの里ほど一羽に対する面積が広くは取れないのですぐに丸裸になってタダの放し飼いになってしまう。

うちは一羽におよそ4平方メートルほどもあるので半面ずつ解放してもこの時期なら草の成長が追いついて全面砂漠状態にはならない。

また、下の土地だけでもまだ半分しか使ってないから倍の広さに広げられる余地も残している。

因みに私のこれまでの経験では、3月4月初旬位の、あの産卵率2-3割しかなかった時期のこんもりとした白みをキープするのは現状の300個前後の産卵数、つまり産卵率60%くらいじゃないとダメなようだ。

その産卵率を維持する飼料の量ならねはんの里らしい、まるでステルス戦闘機のようなフォルムの卵になるのだ。

これは僕の場合として聞いてほしいのだが、卵を最良の状態に維持するには500羽が限度だと思う。それ以上だとどうしても一羽一羽に目が届かなくなる。

この数であればこそ、今のように割卵しただけで感動を与える卵の品質を維持できると言うものだ。

因みに最近販路開拓でサンプルなどを送らせてもらった料理人さんはことごとく感動してくれる。買う買わないは別として。



ま、折角だからそのステルス戦闘機のような【ねはんの里】の卵とネットで販売されている他の代表的な卵とを、卵白に注目して比較してみよう。



まずは楽天で最も売れてる一個60円の卵。

楽天一位の卵.JPG


次、1個100円で売られてる一応放し飼い有精卵を謳っている卵。

一個100円以上の卵.JPG


いずれも自信がないためか、写真もボヤけてるのしかない。

確かに卵黄はポッコリ出てるよね。ご丁寧に説明文には黄みがプルルンとか書いてある。玄人なら卵の品質は卵白ということは常識なのに。


じゃ、うちの卵。

盛り上がり.JPG



何故卵白の盛り上がりが卵の品質と関係するのか?

卵が殻の中に入ってる様子を思い浮かべて欲しい。卵黄が中心で卵白がその周りを包んでいる。

その殻を除いて皿に落とせば当然、卵白は横に押しつぶされて広がる。卵白の役割は卵黄の保護と言う意味もある。

つまり卵本来の形である卵黄を包む構造を保とうとすると白みがこんもりとする。ということなのだ。

だから品質の証。因みにこのハウユニット値72以上がアメリカでAA級(最高級品位)と言われているが、ねはんの里の卵は軽く110以上ある。

それは有精卵だからでもある。有精卵は生きている。生きていればこそ卵の構造をしっかりと保とうとするのだ。市販の無精卵はタンパクのジュース。と、言ったら叱られるだろうか。


ともかく、だ。先の大久保さん曰く、ねはんの里の卵は日本一こだわりを持って作られていると言っても過言でないのだから、安いと言うのだ。

むしろ、日本一高い卵で販売したらどうかと。

う~ん。確かにそれはある。今のような中途半端な価格だと品質の良さがダイレクトに伝わらないことが多分あると思う。

そして現状は薄利なために今回のようなビッグチャンスに先行投資して販促をかけることもできない。結果的に多くの人に食べてもらう機会を失っていることにもなる。

昨今のサービスエリアブームで、しかも対面販売して商品をアピールしてくれるのだからこれは偉大な機会ロスだ。


そこで、本題。売価の変更を現在検討している。

ホントはホームページで卵がガンガン売れてくれれば手数料はクレジット決済サービスやシステム手数料の8%程度で済むのだけど、このホームページの認知度はまだ極めて低い。

ま、これだけに頼れるようになるには最低でも2-3年はかかるだろう。今は販路開拓期なのだから多用な販路に手を伸ばさないといけない。

そこで販売手数料が高くても知名度のあるところ、積極的に販促をかけてくれる所にお願いしたいのだけど利が薄いし、規模が500羽しかいないのでちょっとした販促費にも事欠いてしまう。

一個80円でも充分高いぞ。ホンとはボロ儲けしてんじゃね?と疑う人も居るだろう。そこで卵一個の価格から売り上げを計算し、そこから経費を差し引いた収支を売価を変えて計算してみた。

売価別収支.JPG

ちゃんと広告費を組み込んである。安くても高くても売れないといずれにせよ事業の継続はない。

これを見ると120円程度が損益分岐点になる。とは言えこれはアパート・光熱費の3.5万を組み込んでいるのでこれを収益に加えると年収にして120円だと約111.5万。150円で327.5万。

これでももらい過ぎ?では僕の適正年収っていくら位だと思います?誰か教えて。本当に良い食べ物をマジメに作ってるだけだと思うんだけど。

勿論これは全部販売できての計算だからこの通りに次年度に使うお金は残せないだろう。


ともかく売価を僕なりに適正に変更することを検討しています。試しにご購入したい方はお早めにどうぞ。

先の大久保さんの紹介により南国SAの飲食店で卵かけご飯メニューとして、また店舗売場に置かせてもらえる話が進行しつつある。

大久保さん本当に有り難う。

それに加えて東京のMらん3☆店とかにも紹介が、ありーの、なしーの、ありーの・・・・・とかね。


ま、いいや。なんとかならーね。モノはいいんだから。






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放し飼い有精卵の生産販売【ねはんの里】ホームページへ





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Last updated  2011.06.11 13:48:20
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