DELTA Strange Zone

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2002.10.17
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ヤクルト池山最後までフルスイング!!
<広島2-1ヤクルト>
 ブンブン丸らしく、別れを告げた。今季限りで引退するヤクルト池山隆寛内野手(36)が、今季最終戦となった広島戦(神宮)に「3番ショート」でスタメン出場。延長10回までフル出場し、8回の第4打席にはセンター左へ二塁打も放った。初回と延長10回2死二塁での最終打席はすべて空振りの3球三振だったが、結局5打席で13度のフルスイングを披露。「ブンブン丸」を4万5000大観衆の目に存分に焼き付け、試合後のセレモニーでは涙で顔をくしゃくしゃにした。
 白い歯が見えている。笑顔じゃない。池山は泣いていた。1点を追う延長10回裏2死二塁。チームメートが最高の舞台を用意してくれた。たった1人のために立ち見も出た、巨人戦より多い4万5000大観衆。代名詞のフルスイングを求め「池山コール」が飛び交う。広島長谷川も真っ向勝負を挑んできた。1球目、空振り。2球目も空振り。打席で崩れ落ちるほど振った。だが、痛めていた右ひざは曲がらない。3球目、それでも152キロの外角直球を強振。空を切り、19年の現役生活に終わりを告げる瞬間になった。ブンブン丸らしかった。「こんな幸せな男はいません」。心の底から言葉が出た。

 4回、ショートの守備で魅せた。新井の痛烈なライナーをジャンプ一番でキャッチ。第4打席、ついに快音が響く。河内の直球をはじき返しライナーで左中間を破る。9月に痛め、水がたまったままの右ひざは上がらない。必死に走った。やっと二塁にたどりつく。これが通算1521本目、最後の安打となった。

 この日が最後、とは自分でも信じられなかった。午前11時30分、いつもと同じ時間に自宅を出た。「不思議な気分だったよ。もうユニホームを着ることがないのに、なんか開幕戦みたいなんだよね。人が集まってくれるような選手になれたことは誇りだよ」。だからこそ感謝の気持ちを忘れない。2軍落ちしてから世話になった裏方陣に「心」をお返しした。2年前にはアキレスけん、腰、今季は右ひざ。痛みとの闘いだった。傷だらけの体をいたわってくれたトレーナー陣へサイン入りの革手袋、バット、Tシャツなどを手渡した。ある1人にはこう言葉を添えた。「心と体のマッサージをありがとう」と。

 2月のキャンプ中に漏らしたことがある。「ファンが望む池山隆寛じゃなくなったらやめるよ」。地鳴りのような大声援、フラッシュの嵐。何かを期待させるスイング。ファンはまだ望んでいる…。試合後のセレモニーで涙ながらに両親、家族の名前を「ありがとう」の言葉をつけて1人ずつ呼んだ。最後に好きな言葉「夢ありがとう」と叫んだ。この日を限りに、外から野球をみる。まっさらな第2の人生のバッターボックスに、入っていった。【沢畠功二】

 ◆池山隆寛(いけやま・たかひろ)1965年(昭和40年)12月17日生まれ。兵庫県出身。市尼崎から83年ドラフト2位でヤクルトに入団。遊撃手として活躍、常にフルスイングする姿から「ブンブン丸」の愛称で親しまれた。88年から5年連続30本塁打を記録。ベストナイン5回、ゴールデングラブ賞1回。通算成績は1784試合、5811打数1521安打、304本塁打、898打点、打率2割6分2厘。家族はゆりか夫人(37)颯人(はやと)君(8)拳聖(けんせい)君(6)愛莉(あいり)ちゃん(5)。

 最後までフルスイング 池山、バット置く



 19年間、慣れ親しんだスワローズのユニホームを脱ぐ最後の朝。池山は「まるでシーズン開幕日を迎えたような気がした。本当に辞めるんだろうか」と錯覚したという。自宅では、ゆりか夫人が用意した尾頭付きの鯛を食して「最後の主役。楽しみ」というグラウンドに飛び出した。
 フルイニング出場した。広島投手陣は全球ストレートで、ベテラン打者に勝負を挑んだ。第1打席は空振り三振。以後は中飛、1ゴロ。そして、第4打席では中堅左を破る2塁打。通算1521本目の安打を刻み、大声援に応じた。
 圧巻は1-2とリードされた延長10回2死2塁での最終打席。打席に入る前から涙でにじんだ顔をぬぐい続けて打席へ。腰砕けになりながら2球連続で「ブンブン丸」の名を生んだフルスイング。そして、3球目。152キロの速球にこん身の空振り。この瞬間、文字通りバットを置いた。
 「これから第2の人生のバッターボックスに入りますが、必ずみなさんの前に戻ってきます」とファンに別れ告げ、球場から消えた。ありがとう、池山。                  (了)
【共同通信】

 野球を愛した男に神様は、最後の贈り物を用意してくれた。延長十回。飯田の出塁でこの日5回目の打席がめぐってきた。2死二塁。地鳴りのような歓声を浴びて池山が打席に向かう。初球、2球目と豪快なフルスイング。そして長谷川の3球目の152キロにバットが空を切る。今季セ・リーグ公式戦を締めくくる打席。ブンブン丸の代名詞ともいえる空振り三振だった。

 「入団以来19年間。みなさんに温かい声援をいただいて、こんなに幸せな男はいません」。試合後の引退セレモニーで胴上げされ、何度も涙をぬぐった。

 慣れ親しんだ三番・遊撃での先発。「最後まで一生懸命、ありのままの池山でプレーしたいね」。全打席フルスイングを貫いた。初回から古傷の右ひざが痛んだ。それでも最後の雄姿を見ようと集まった4万5000人のファンの声援が背中を押す。八回には通算1521本目の安打となる左中間二塁打。「最後でボロボロになったよ」

 豪快で繊細な野球人生だった。「ブンブン丸」の愛称で親しまれ、88年から球団新記録の5年連続30本塁打をマーク。豪快な打撃と華麗な守備でヤクルトの黄金時代を築いた。度重なる故障で一昨年に一度は引退を決めながら、野球への情熱がこの日までグラウンドにとどまらせた。昨年は帽子のひさしに「夢よもう1度」と書き込み、今年は「夢」の一字。その夢に終わりが来た。くしくも13年前のこの日は、初代ミスターヤクルトの若松監督が現役を引退した日だった。

 今後は未定だが、来年は開幕に合わせて業務提携を結ぶ米大リーグ・インディアンズ傘下のマイナーリーグにコーチ留学する方向だ。最後のあいさつで池山は言った。「これから第2の人生のバッターボックスに入ります。必ずみなさんの前に戻ってきます」

 ファンに愛され続けた池山。その涙は新たな夢のスタートでもあった。


池山のプレーのひとつひとつを目に焼き付けたかったけど、見れば見るほど感動して泣きそうになってしまった。
8回のツーベース、全盛期だったら間違いなくスタンドにはいっているであろう打球も、その力はなく辛うじて左中間へ。右足を引きずりながらも2塁に到達。
9回の守備、1・2塁間のゴロを跳び付いて捕りカバーへ投げる。確かにいいプレーだったけど、その後なかなか起き上がれない池山。
痛みをこらえてのプレー。この日で引退とは言え、最後までプレーする姿にとても感動した。

ヤクルトを好きになるキッカケをつくってくれた池山選手、本当に今までありがとうございました。また必ず戻ってきてください。その日まで待ってます。





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Last updated  2002.10.21 00:48:47
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