DELTA Strange Zone

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2003.07.25
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テーマ: 水泳(1813)
男子200メートル平泳ぎで、北島康介(20)=東京SC=が2分9秒42の世界新記録で、金メダルに輝いた。100メートルに続く平泳ぎ2冠を、両種目とも世界新で達成だ。日本の競泳選手が個人2種目を制したのは、五輪、世界選手権を通じて史上初の大快挙。また、日本人では43年ぶりに複数種目の世界記録保持者となり、世界の頂点に立った。来年のアテネ五輪でも、2種目世界新&2冠をとりにいく。

 よし、いける。勝ちは確信していた。世界新への挑戦だ。ゴール直前。“神の手”がスッと伸びた。

 タイムは? 掲示板をにらみつける。2分9秒42。世界新だ。2冠達成。北島がまた、やった。右手を力強く握って、ガッツポーズ。世界完全制圧の絶叫が、会場にこだました。

 「正直、うれしい。歓声が聞こえた。応援が後押ししてくれました。いままでにないくらい気持ちよく泳げた」

 やはり世界最強だった。『記録破りのカミカゼ』。大会新連発、世界新樹立の北島をスペインの地元紙はこう報道した。競泳種目で一番スピードが遅い平泳ぎ選手に与えられた“最速”の称号。そして五輪、世界選手権を通じ、史上初の平泳ぎ2種目で世界新&金。「カミカゼ・コースケ」の名は完全に世界に知れ渡った。

 シドニー五輪前年の99年。この200平は日本選手権の予選すら突破できなかった。豪州での強化合宿に参加した高2の北島は、異国で大人の中に入っての猛練習で疲れ果て、成果は出なかった。表情は沈み、目は死んでいた。

 予選落ち後、サブプールで落ち込みながらクールダウン。そんな状態でも「世界と戦う」と口に出して言い続けた。

 あれから4年がたった。今年も五輪前年。だが、いまの北島は違う。世界の舞台でも3食しっかりと食べ、いつも通り明るい。冗談を言いながら決勝に向かう。世界新で2冠。「戦う」どころではない。世界すら敵ではなくなった。少年はたくましく成長を遂げた。

 日本水連の林利博会長は、帰国後の特別ボーナス授与を示唆した。人気、知名度は急上昇する。だが、強い心を身に付けた北島が自分を見失うはずはない。




>また日本人封じの新ルールができなきゃいいけど。それにしても世界最強か。オメデトウ





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Last updated  2003.07.28 22:52:26
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