DELTA Strange Zone

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2003.08.06
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 トヨタ自動車とF1部門のトヨタ・モータースポーツ有限会社(TMG)は5日、オリビエ・パニス(36)とクリスチアーノ・ダ・マタ(29)の来季の残留を発表した。もともと今年、来年の2年契約だったが、契約が継続されることをリリースを通じてあらためて公表したもの。初年度は所属ドライバーを1年で解雇する大なたを振るったが、先日のドイツGPで初のダブル入賞を果たすなど2人の能力が評価されたようで、プロジェクトが順調に進んでいる何よりの表れと言えるだろう。

■早くも陣容確定

 来年の選手陣容をいち早く確定させたのはフェラーリでもウィリアムズでもなく、3戦連続でポイントを重ねてきたトヨタだった。この日、パニス、ダ・マタの残留を明らかにした。

 本来は来季まで契約が残っているため残留を発表しなくてもいいのだが、F1の世界では突然契約が破棄されることが多々あり、ストーブリーグを円滑に進めるために契約確認の発表をするのが慣例となっている。

 これまで主だったところではJ・ビルヌーブ、N・ハイドフェルトが水面下で交渉を進めていたようだが、この発表が双方ともに条件面で折り合いがつかず決裂したことを意味している。

 もちろん、パニス、ダ・マタの開発面におけるフィードバックの確かさが大きく評価されたのは間違いない。コンストラクターズランキングで5位のBARホンダに1ポイント差に迫るなど、エンジン、車体と開発は順調に進んでいる。チームとの信頼感が欠けて、1年で所属選手がクビになった昨年のようなことにはならなかった。

 O・アンダーソン・チーム代表は「2人は今季素晴らしい能力を発揮するとともに、“TF103”の開発になくてはならない役割を果たしてくれた。2004年がさらなる飛躍のシーズンとなるべく総力を挙げる」とコメントした。日本チームによる日本人の起用は2005年以降にお預けとなったものの、3年目を迎える来年は車のポテンシャルをさらにアップさせて念願の“1勝”を取りにいく方針だ。トヨタの上昇志向が“常勝”志向に変わる日もそう遠くない。 (鶴田真也)

 ★オリビエ・パニス 66年9月2日生まれ、36歳。フランス出身。93年国際F3000王者。94年リジェからF1デビュー、96年はモナコGP優勝。97年はプロストで活躍。00年のマクラーレンのテストドライバーを経て、01年から2年間BARホンダに在籍。今季からトヨタへ移籍し、現時点で最高5位(ドイツGP)、6ポイントでランク14位。

 ★クリスチアーノ・ダ・マタ 73年9月19日生まれ、29歳。ブラジル出身。英国F3、国際F3000を経て97年に米インディライツに参戦、98年に4勝してタイトル獲得。99年にCART昇格、02年には7勝を挙げてチャンピオンとなり、今季トヨタからF1デビュー。12戦を終えた現時点で、最高6位(スペイン、ドイツGP)、8ポイントでランク12位。





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Last updated  2003.08.09 23:02:25
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